野呂エイシロウの「ケチの美学」第2回|MacFan

アラカルト ケチの美学

野呂エイシロウの「ケチの美学」第2回

文●野呂エイシロウ

放送作家・戦略的PRコンサルタントとして知られる野呂エイシロウさんのコラムです。

今、この原稿を上空1万メートルで書いている。フィリピン・セブ島へ出張だ。残念ながらフィリピンエアラインにはWi-Fiがついておらず、メールのやりとりができないので原稿を書いている。先ほど、某テクノロジー系企業の企画書を書き終えた。

その後、キンドルで糸川英夫さんの『驚異の時間活用術』という本を読み終えた。糸川さんはロケットの父で、小惑星のイトカワの名前にもなった人だ。搭乗前には、アップルミュージックで「美女と野獣」のサントラをダウンロードして聞いたのでご機嫌だ。「ラ・ラ・ランド」にも出演していたジョン・レジェンドの歌声が渋い。

その前は、成田エクスプレスの中で新聞の連載の原稿を書き上げ、飛行機に乗り込んだ。ビジネスクラスが一席空いていたのでアップグレードする。新幹線も基本的にはグリーン席に乗ることが多い。「ケチなのにビジネスクラスやグリーン席?」と思うかもしれないが、ケチだから乗るのだ。席が広いし環境もいい。だから、追加料金3万5000円をはるかに超える金額の仕事ができている。5時間の移動中は、もったいなくて酒を飲んだり寝たりはできない。

今回、偶然にも隣の席の人が来ずに資料を広げられた。運がいい。そういえば、今、「運」に関する本を書いている。フェイスブックで出版プロデューサーと盛り上がって決まった。僕は大した能力がないのだが、運だけはいい。ずっとそうだ。

 

 

EishiroNoro

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーケチな僕は時間あれば、マインドフルネス。にならず悩み中。




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