iPhoneの音を鮮やかにするアンプ「Mojo」|MacFan

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iPhoneの音を鮮やかにするアンプ「Mojo」

文●山本 敦

独自のDA変換回路を搭載したポータブルアンプ「Mojo」のプロダクトレビューです。

独自のDA変換回路

イギリスはヨーロッパの中でも特にオーディオが盛んであり、指折りのカリスマ・エンジニアを輩出してきた国です。コード・エレクトロニクス(CHORD ELECTRONICS)社の製品開発に関わるロバート・ワッツ氏もその1人。ポケットサイズのUSB−DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ(ポタアン)「モジョ(Mojo)」の生みの親でもあります。

モジョにはスマホなどUSBでつないだ機器から送られてくるデジタル音声信号を、ヘッドフォンなどで楽しむためのアナログ音声信号に変換するDAコンバータ(DAC)回路が搭載されています。一般的なポタアンの場合、DACには汎用の半導体チップを使うことが多いのですが、モジョの場合は「FPGA」と呼ばれるプロセッサに、ワッツ氏が独自にプログラミングしたアルゴリズムを組み込み、さらに精度の高い信号変換が行えるところが大きな特徴です。

 

さまざまなプレーヤとの接続に対応

2基のUSB端子はデータ用と充電用。さまざまなプレーヤ機器が接続できるように同軸/光デジタル入力も備えています。

 

リアリティが一皮むける

「音楽を聴くのなんて、iPhoneだけで十分」という人もいるでしょう。でも、一度モジョをつないで音楽を体験してしまうと、その考え方は一変します。高精度なDAコンバータ回路を通って聴こえてくるサウンドはケタ違いにピュアで、まるでアーティストがその場で演奏しているようなリアリティがあります。ボーカルの声には生命力があふれ、楽器の音色も格段に鮮やか。雄大なステージが目の前に広がるようなライブ感も、モジョなしでは味わえません。

さらに、アウトドアで使ってみると、iPhone単体では十分な音量が出せずに聴きづらかった音楽が、鋭いインパクトで迫ってきます。低音の伸びやかさにも明らかな違いが感じられるでしょう。

iPhone 7シリーズでヘッドフォン端子がなくなって困っているという人は、モジョをつなぐことでお気に入りのヘッドフォン/イヤフォンを使って再び、そして一段といい音で音楽を聴ける利便性が実感できるはず。また、モジョのDACはハイレゾ対応なので、iPhoneにハイレゾ再生アプリをインストールすれば、CDよりも高音質なハイレゾ音源の再生がシンプルに楽しめます。

現在、モジョと合体させることでエアプレイ(AirPlay)によるワイヤレス再生などが可能になる外付け拡張モジュールも開発中です。“進化するポタアン”が、iPhoneで楽しむ音楽を一層新鮮なものに変えてくれますよ。

 

iPhoneと簡単に接続可能

iPhoneにはライトニング−USB変換アダプタを介してUSBケーブルでつなぐだけ。とても簡単です。

 

便利なアクセサリキットも

iPhoneやアンドロイドとの接続をシンプルにできる「USBドッキングアダプタ」など、アクセサリをまとめた充実のパッケージも発売されています。

 

[SPEC]
【発売】アユート 【価格】オープンプライス 【実売価格】6万2000円前後 【Size】約82(W)×22(D)×60(H)mm 【URL】http://www.aiuto-jp.co.jp/products/product_1735.php

 

【その他スペック】
【重量】約180g 【備考】入力:オプティカルTOSlink x 1(最大192kHz/24bit)、コアキシャル(3.5_)× 1(最大768kHz/32bit)、MicroUSB × 1(最大768kHz/32bit、DSD 11.2MHz/1bit)、MicroUSB (充電用)×1、出力:ヘッドフォンジャック× 2、充電時間:約4時間、駆動時間:約10時間

 

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山本 敦

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