大音量でもクリアに録音動画も撮れる頼もしい相棒|MacFan

プロダクト&リリース iなmono HARDWARE

大音量でもクリアに録音動画も撮れる頼もしい相棒

文●早川 厚志

●注目のハードウェアをピックアップ!「ZOOM Q2n Handy Video Recorder ハンディビデオレコーダー」

動画も撮れるレコーダ

バンドや弾き語りなどの音楽活動をしている人は、自分の演奏や歌を録画(録音)する機会が多いのではないでしょうか。かくいう僕も、月に一度のライブ出演時の演奏をiPhoneで録画しては、帰宅後に反省会をしています。

ただ、演奏や歌の録画って、ビデオの画質よりも「音質」が大事なんですよね。大音量のロックバンドの演奏を録画すると、音が割れてしまったり、逆にしっとりとしたインストゥルメンタルでは音が小さすぎてノイズが目立ってしまったり…。

今回導入した「Q2n」は、音質にこだわったミュージシャン向けのビデオレコーダ。手のひらサイズのコンパクトなボディに搭載されるXYステレオマイクは、120dB SPLの耐音圧を誇っていて、大音量のドラム演奏なども歪まずクリアに録音できるんです。サウンドは最高24bit/96kHzのハイレゾ音質に対応しているので、これはもう「動画も撮れるオーディオレコーダ」と呼ぶべきなのかも。

とはいえ、ビデオ撮影機能も決して侮れません。広角160度のワイドレンズが搭載されているので、客席最前列からステージ全体を大迫力で収められますし、客席後方からはオーディエンスの盛り上がりもバッチリ録画できます。

 

XYステレオマイクを内蔵

本体上部には耐音圧を誇るXYステレオマイクが内蔵され、前面には広角160°(35ミリ換算で焦点距離16.6ミリ)のワイドレンズが搭載されています。

 

シーン設定で雰囲気UP

実際にライブハウスで使ってみましたが、「ミュージシャン向け」を謳っているだけあってやはり音質の良さはバツグン。レンズも、F値が2.0と明るいので暗めのライブハウスでもきれいに撮れますし、撮影時のシーンに応じたプリセットが用意されており、その場の雰囲気までしっかり記録できます。

もちろん録音レベルや画質をオートにしておけば、面倒な設定は一切不要。手持ちで録画するには少々つらい形状ですが、底部のネジ穴に三脚を取り付けられますし、練習スタジオなどで自撮りする際には別売りの「マイククリップアダプタ MA2」をここに取り付ければ、マイクスタンドのホルダにも装着できます。

残念なのは、背面モニタがバリアングル液晶ではないため、自撮りの際の撮影アングルが調整しづらいこと。でも、160度の視野をカバーするので、大雑把にレンズを向けるだけでも画角から消えるということはまずありませんけどね。あっ、でもユーチューブに投稿する動画は、僕の顔が隠れたぐらいがちょうどいいのか…。

 

主要な操作は背面から

背面にはフルカラー液晶画面や操作ボタンが、側面にはマイクゲイン(インプットボリューム)やヘッドホン端子、HDMI端子、ストラップホールなどが用意されています。

 

三脚取付ネジ穴を用意

底部には三脚穴が用意されていて、市販の三脚や別売りの「マイククリップアダプタ MA2」を取り付けられます。電源となる単3形電池(単3×2本で約2時間の録画が可能)やマイクロSDカードは底部から出し入れします。

 

[SPEC]
【発売】ズーム 【価格】オープンプライス 【実売価格】2万円前後 【Size】465(W)×660(D)×854(H) mm 【URL】www.zoom.co.jp/ja/Q2n

 

私が紹介します!
早川 厚志

新商品には即飛びつく、Macソフト情報サイト「新しもの好きのダウンロード」主宰。