2016.12.09
技術の粋を極めた美しさ溢れるボディ
新MacBookプロは、デザイン面において大きなアップデートが施された。史上最薄・最軽量と謳われるその細部を見ていこう。
ユニボディのさらなる高みへ
「美しさを犠牲に強さを手に入れる」というロジックは、アップルには当てはまらない。たとえハイエンド向け製品であっても、妥協なき美しさと性能を両立させ続けてきたのがアップルだ。今回の新MacBookプロももちろんその例に漏れず、むしろMacBookプロ史上においてもっともミニマルなデザインに到達している。
特に大きなポイントは、これまで側面にあった各種のポートを整理し、4基(タッチバー非搭載モデルは2基)のサンダーボルト3(USB-C)ポートに集約したことだ。さらに、これまで黒い樹脂を使用していたヒンジ部分が天板と一体成型のアルミニウムになった点も、スタイリッシュな印象を与えるのに寄与している。ディスプレイを閉じた状態では、天板に鏡面仕上げのアップルマークが刻印されただけのソリッドなアルミニウムのプレートに見える。
新MacBookプロがこれまで以上にスマートな印象を与えるのには、本体の厚みも大きく関係している。前モデルの厚みは13/15インチともに1.8センチだったが、新しいMacBookプロは13インチが1・49センチ、15インチが1・55センチとさらに薄くなっている。これは現在のMacBookファミリーで最薄のMacBook(1・31センチ)に迫るものであり、かつて最薄だったMacBookエア(1.7センチ)を凌駕する。
性能のために美しさを犠牲にしない。新しいMacBookプロはそんなアップルの哲学が極限まで体現されており、ユニボディというコンセプトの高みへさらに一歩前進したといっても過言ではないだろう。