ヒット商品と比較してわかるiPhoneの並外れた成功|MacFan

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わずか9年で累計販売台数10億台!

ヒット商品と比較してわかるiPhoneの並外れた成功

文●山下洋一

2016年7月末にiPhoneの累計販売台数が10億台を突破した。iPhoneにとっては10億台も通過点に過ぎないという報道がほとんどだが、コンシューマ向け製品の歴史において10億台という数字は快挙と言って過言ではない。過去に私たちの生活に変化をもたらした大ヒット製品と比べてみると、この数字の価値が浮き彫りになる。

iPhoneが起こした革命

2007年6月に米国で初代iPhoneが発売されるまで、「スマートフォン」という言葉はブラックベリーのようなビジネス向けの携帯端末を指し、その市場はニッチな規模にとどまっていたが、iPhoneの登場でスマートフォンの定義が変わり、モバイル市場が急速に開花した。それからわずか9年、今年の7月末にiPhoneは累計販売台数10億台を達成した。

iPhoneは単一ブランドでもっとも売れている携帯電話だが、10億台という数字は携帯電話の枠を超えてコンシューマ製品の歴史の中で飛び抜けている。1990年代、2000年代に音楽プレーヤを使っていた人なら、ソニーのウォークマンや、あるいはiPodだってiPhoneに劣らずスゴい勢いだった、と思うかもしれない。だが累計販売台数を見れば、ウォークマンは4億2000万台(2014年3月末時点)以上、iPodは3億9000万台(2014年末時点)以上である。

創業から40年の歴史の中でアップルは数多くのヒット製品を生み出してきたがiPhoneのこれまでの販売総数は、2000年以降のMac、iPod、そしてiPadの合計販売台数をも上回る。

 

 

アップル本社で行われた社員ミーティングで、10億台目のiPhoneを掲げるティム・クックCEO。「世界を変えるために日々奮闘してくれる全社員に感謝している」と述べた。




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