2016.05.30
aka Nobiさんこと、林信行氏。IT、モバイル、デザイン、アートなど幅広くカバーするフリージャーナリスト&コンサルタントが物申します。
ファッション業界関係者はもちろんのこと、女優やモデルなどの世界中のセレブたちがニューヨーク市メトロポリタン美術館に集結するモードの祭典「MET GALA」を今年はアップルがスポンサーした。展覧会「Manus x Machina : Fashion in an Age of Technology」(テクノロジーの時代におけるファッション)」開催の挨拶にはアップルの最高デザイン責任者であるジョナサン・アイブが登壇し、「我々はファッションの歴史から学ぶべきことがたくさんある」と語った。
デジタル×ファッションは相変わらず大きな話題だが、そこにはいろいろな切り口がある。有名ファッションブランドとのコラボが進むウェアラブル機器もそうだし、ファッションへのデジタル素材の活用もそうだ。グーグルはリーバイスと一緒にスマートフォン操作用センサをデニムへ織り込む技術を開発しているし、有機ELや電子ペーパーを衣服やスニーカーなどに組み込んだりするケースも増えた。デジタル技術で体を採寸してピッタリサイズの服や靴、下着をオーダーすることも大きな潮流になりそうだし、自分ならではのデザインにカスタマイズできるファッションも増えつつある。縫製職人を検索し、1点から注文できるnutte.jpなどのサービスも面白い。