2016.03.01
aka Nobiさんこと、林信行氏。IT、モバイル、デザイン、アートなど幅広くカバーするフリージャーナリスト&コンサルタントが物申します。
4年前の今頃、グーグル社の依頼を受け、友人の山路達也さんと一緒に東日本の沿岸部を回っていた。「間もなく東日本大震災から1周年」という時期だった。東京は計画停電の心配がなくなった頃には、人々も平常心を取り戻し始めていた。「震災1周年」を迎えたあと、人々の関心はさらに薄れるだろう、という思いがあった。グーグル社の公式サイトに今も掲載されている連載「東日本大震災と情報、インターネット、Google」は、あのときITがどう役に立ったのか、どう役には立たなかったのかの調査報告だ。東日本大震災での失敗から学び、それを繰り返さないようにという思いで書いた。
たとえばコンピュータにも人にも扱いやすいマシン・リーダブルな資料作り。震災直後、多くの自治体や電話会社などの公共機関の資料が未だに手書きやPDFであることが問題になった。
震災直後、私は自分にとって身近な東京で誰が一番困っているかをまず考え、日本語がわからない外国人が困っているだろうと日本のニュース媒体の情報を精査して要約し、英語でツイートを始めた。