2016.04.02
好きな場所で、好きなことをして生きていく。Apple製品を駆使しながら世界中を飛び回る四角大輔氏の、自由に生きるためのヒントが詰まったフォトエッセイ
3月。晩夏のニュージーランド。早くも、2016年の6分の1が過ぎてしまった。
この原稿を書き始める少し前、今年の〈ノマドプラン〉の微調整をしていた。現時点だと、4月から10月の間に、15カ国で移動生活をすることになっている。
でも実は、1年先まで予定を決めるようになったのは昨年から。ニュージーランドに移住して以降、場所の制約を受ける予定はあえて、なるべく決めないようにしていた。そのため、仕事のオファーへの返事はいつも期限ギリギリに設定。各方面には常々ご迷惑をかけていたことだろう。
なぜか。理由は2つ。
1つは、ここ10年弱ほど、半年どころか3カ月先でさえ予測不可能になってきたことである。感覚的には、iPhoneとMacBookエアが日本に登場した2007年、フェイスブックとツイッターが日本語化された2008年頃から、社会の変化速度が急激に加速した気がする。
もう1つは、先々まで予定を立ててしまうと、それに縛られて身動きがとれなくなり、人生の自由度を失ってしまうことだ。
たとえば、半年後にたった1つでも講演の仕事が入っていると、その時間は絶対にその場所にいなければならない。その予定を確定させた3カ月後に、予想もしてない社会変革が起きたり、想像を超えた大きな仕事が舞い込んできたりするかもしれない。