第4話 モバイルボヘミアンとは(中編)|MacFan

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第4話 モバイルボヘミアンとは(中編)

文●四角大輔

好きな場所で、好きなことをして生きていく。Apple製品を駆使しながら世界中を飛び回る四角大輔氏の、自由に生きるためのヒントが詰まったフォトエッセイ

トルコ・クシャダスのビーチカフェにて(Photo: Daisuke YOSUMI by iPhone)

 

 

本来は「遊牧民」という意味の〈ノマド〉という言葉に、新たな概念を当てはめたのは、フランスの元大統領補佐官で、未来学者のジャック・アタリ氏だとされる。

なんとそれは、いまから約10年も前のこと。当時発売された彼の著書『21世紀の歴史』で、〈ハイパーノマド〉という言葉で紹介されている。国境を越えて移動しながらも、「国や社会へ影響を与える力を持っている」という点が、単なる旅人とは異なる。

こう大上段に述べてしまうと、特別な印象を持つ人も多いだろうが、そもそも人類の歴史とは、移動の歴史であり、〈人間=地球規模で移動する生物〉だ。もっとも原始的な移動手段は徒歩と古代式カヌー、それが馬や馬車になり、船や車、そして飛行機やスペースシャトルと発展してきた。

余談だが、ぼくのライフワークは、フィッシングとそれにまつわる「冒険」。そうした人力による移動を偏愛している理由は、人類の原点を忘れないためでもあるのだ。




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