第35話 映画で思い出したジョブズの魂|MacFan

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第35話 映画で思い出したジョブズの魂

文●林信行

aka Nobiさんこと、林信行氏。IT、モバイル、デザイン、アートなど幅広くカバーするフリージャーナリスト&コンサルタントが物申します。

 

 

ダニー・ボイル監督の映画「スティーブ・ジョブズ」を見てきた。俳優の顔がジョブズに似ているかといえば、他の作品に負けるかもしれない。だが、ジョブズの「性格」「思い」「情熱」については、よりリアルに描けていたと感じた。外見をあえて似させないことで、セリフや、他の人たちとのやりとり、葛藤といった内面の描写に目が行き、その部分が説得力を持ちリアルに描けていたためか、途中から声まで本人の声に聞こえてきた。

「内面がよく描けていた」というのは、原案がウォルター・アイザックソンの評伝と考えると不思議なことだ。なぜなら、ジョブズをよく知る他の人たち同様、私もあの本を読んでアイザックソンがジョブズの内面を理解していたとあまり感じることができなかった。「ジョブズの魂が通っていない評伝」と感じていたからだ。




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