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ゲーム専用機ユーザーの「いま」と「これから」: 4 ゲーム産業をデータで読む

【第1回】第1章 ゲーム専用機と汎用機のアクティブユーザー数は?

2016.08.02 | 光井誠一(株式会社ゲームエイジ総研)

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まず、第1章ではゲーム専用機と汎用機(非ゲーム専用機)を合わせたゲーム市場全体を俯瞰するところから始めたい。
ここで使用しているデータは2012年10月度のものである。2012年10月における、月間アクティブゲームユーザー(ゲーム専用機・汎用機を問わず、当該期間中に何らかのゲームをプレイしたユーザー)規模は、3,293万人と推計された。
この3,293万人を、マーケットやデバイス毎に見ていく。

 

スマートフォンゲームのユーザー“数”はゲーム専用機ユーザーの半分強

 

 

【図1】は、現在主流となっているゲームプラットフォームを3大勢力に分け、それぞれの関係をベン図で表したもの。ゲーム専用機、パソコン、スマートフォンの3種の関係を示している。
2012年10月度における、ゲーム専用機のプレイヤー規模は1,697万人。ゲーム市場の中で最大規模の勢力を保っている。次いで大きいのはパソコンの1,416万人。スマートフォンは1段階落ちて932万人と推計された。
現在も拡大し続けているスマートフォンだが、ゲームユーザー規模では今のところゲーム専用機の半分強といった状況である。これを多いと見るか少ないと見るかは捉え方次第だが、今後この関係性がどのように変わっていくのかは注目すべきポイントだろう。また、このように規模の大小やマーケットの重なり具合だけではなく、それと併せてそれぞれのユーザーグループの行動原理やマインドといったユーザー特性をきちんと把握することも非常に重要である。

 

携帯電話ゲーマーの数はAndroid≧iPhone>>フィーチャーフォン

 

 

【図2】はさらに細かく汎用機をデバイス毎に分けて、月間アクティブゲームユーザー規模を集計したものである。また同時にそのユーザーの他のデバイスとの重複状況を一覧化した。
2012年10月度のiPhone(iPod touch含む)のゲームユーザーは445万人、Androidのゲームユーザーは491万人となっており、Androidの方が約50万人上回っている。またフィーチャ―フォンは374万人と、スマートフォン全体ではもちろん、iPhoneとAndroidを別々に見ても既にゲームユーザー規模でフィーチャーフォンを逆転している。

なおプラットフォーム間のユーザー重複状況は【図2】を縦に確認していただきたい。例えば、ゲーム専用機プレイヤー1,697万人のうち、149万人はiPhoneでも同じ月にゲームをプレイした、パソコンの場合はそれが429万人であったというような見方になる。

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