【第13回】第三章・対決(3) | マイナビブックス

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ゴッド・ポーカー

【第13回】第三章・対決(3)

2017.03.22 | 松井久尚

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 目の前に突然薄暗い壁が現れた。と、次の瞬間、体の皮膚がめくり上げられるような激痛が走った。
「うぐぅっ」思わず声が漏れた。漫画の世界だけではない。人間は体が一定以上のダメージを受けると、勝手に悲鳴をあげるようにできているようだ。
 一瞬の間を置いて、頭は何が起きたのかを思い出し、再び痛みで反応した体に激痛が走った。どうやら体を結ばれているらしい。俺はどこかに倒れているようだ。ひんやり冷たく、汚れた床で体を動かせば激痛で震えた。先程までのジムのような控室ではない気がする。どこか、やつらの別のアジトにでも連れて行かれたのか……。
「いつまで寝てんだよ、コラ」

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