【第5回】フレンド 2016.06.14 | 山下大輔 Tweet フレンド インストルメンタルを聴きながら、俊は前方を見つめる。地下鉄のホームから上って、改札口に雪崩れ込んでくる雑踏の中には、秋はいなかった。俊は邪魔にならないよう、柱に沿って真っ直ぐにもたれる。雑踏を眺めながら、半時間前よりもスーツを着た大人たちが増えていることに気付く。 もう、夜だった。 続きをご覧いただくには、会員登録の上、ログインが必要です。 すでにマイナビブックスにて会員登録がお済みの方は下記の「ログイン」ボタンからログインページへお進みください。 ≪ 前の記事 次の記事 ≫