ソーシャルゲームマーケティングレポート ~誰が、いくら、どのゲームにお金を使っているのか~
【第1回】第1章 主要SNSのアクティブユーザー数実態は?
2016.10.07 | 光井誠一(株式会社ゲームエイジ総研)
冒頭から話が横道にそれてしまうが、「プラットフォーム」という言葉が持つ概念とはどのようなものだろうか。 既存市場(パッケージ市場、あるいはゲーム専用機市場)においては、これまで一般的に「プラットフォーム=ハードウェア」と捉えてほぼ間違いなかったといえる。
では、ソーシャルゲーム市場の場合に「プラットフォーム」が指すものとは何か? この場合はスマートフォンやパソコンといった「ハードウェア」よりも、Mobage、GREE、mixiといったSNS単位でマーケットを捉えた方が適切だろう。
「プラットフォーム」が持っている定義を考えても、“人々が集うところ”の概念も内包している。その意味に沿って考えればSNSも「プラットフォーム」の一種だといえよう。ソーシャルゲームの登場によって、ゲームマーケットにおける「プラットフォーム」という言葉の概念も多様化したということなのだろう。
このような考えのもと、現在のソーシャルゲーム・マーケットの状況をSNS単位でまとめた。対象としたSNSはMobage、GREE、ハンゲーム、mixi、Facebook、Google+、アメーバピグ、ニコニコアプリの8つ。広義ではTwitterもSNSの範疇に入るという捉え方もあるが、Twitter上ではゲームコンテンツを提供していないため除外した。また最近利用者が急拡大しているLINEもゲームプラットフォームビジネスを開始したが、まだコンテンツが揃っていないため(2012年7月現在、『LINE Birzzle』の1タイトルのみ)、今回は見送った。