③(カールa、三日月a、古田b)
横たわるスーホにカールが歩み寄る。
カール フロイドの夢研究を実験に活かすため、被験者には多量の睡眠薬を投薬した。より多く夢を見てもらうためだったし、日常の睡眠を浅くするためでもある。また、収容所の劣悪な環境は良い意味でストレスが多く、夢を見るには適した環境だった。被験者が深い眠りに落ちた場合は、身体を揺すったり、(スーホの身体をゆする)足を伸縮させたりして(実際にスーホにさせる)眠りを浅く導く必要がある。それは勿論、より多く夢をみてもらい、それを憶えていてもらうためだ。