【第08回】昭和51年(1976) | マイナビブックス

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昭和流行語グラフィティ 第三巻

【第08回】昭和51年(1976)

2016.03.14 | 現代言語セミナー

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昭和51年(1976)

ロッキード事件に揺れたこの年、国民の間に政治不信は強く広がり、クリーンを標傍の三木内閣の支持率も大幅低下。五つ子誕生と植村直己の北極圏12000メートルを犬ぞりで単独踏破の快挙だけが明るい話題の年だった。

 

偏差値

テストの得点が全体の中でどのへんにあるかを示す数値で、75~25までで示し、志望校への合否を予測するのに用いられる。
この年の1月、川崎市で高校進学問題から母子心中するという事件がおこり「偏差値心中」と騒がれた。

 

記憶にございません

ロッキード事件の国会証人喚問で、1日目の2月16日は小佐野賢治、若狭得治、渡辺尚次を証人喚問。翌17日は桧山広、大久保利春、伊藤宏、松尾泰一郎の丸紅飯田の4幹部を喚問した。この日の喚問で伊藤宏専務がロッキード社への不法献金の証拠書類、ピーナッツ100個と記された領収書にサインしていた事実が明らかになった。ピーナッツ1個が100万円に相当し、1億円の領収書とわかり、世情は騒然、“黒いピーナッツ”とマスコミは書きたてた。
また、証人らは質問に対し、「記憶にございません」の答弁で逃げつづけ、言いのがれの言葉として巷間に流行した。

 

限りなく~に近い~

村上龍のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』が芥川賞を受賞「限りなく~に近い~」という言い回しが流行した。

 

ガバナビリティ

統率力、統治能力の意味。福田赳夫が、「三木首相にはガバナビリティがない」と発言し、流行語となった。
また、リーダーの資質がない人を「ガバ欠」と呼んだ。

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