【第07回】昭和7年(1932) | マイナビブックス

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昭和流行語グラフィティ 第一巻

【第07回】昭和7年(1932)

2016.03.02 | 現代言語セミナー

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昭和7年(1932)

日本の満州支配に抗して、天皇暗殺を狙った桜田門事件が起ったが、3月1日、強引に満州国建国宣言が下された。9月には正式に満州国を承認し入植者を送りこんだ。日中紛争に関し国際連盟も臨時総会を開き、まさに満州、満州で明けくれた1年だった。

 

漫談

映画のトーキー化により失業した元活動弁士たちがはじめた話芸。
徳川夢声、大辻司郎、山野一郎、古川ロッパらが、「ナヤマシ会」を作り、漫談をアピール、流行させた。

 

天国に結ぶ恋

5月9日、東海道本線大磯駅裏山で、若い男女の死体が発見された。男は、慶大生・調所(ずしょ)五郎、女は、静岡の資産家の娘湯山八重子で、結婚に反対され、心中したものだった。
これを、東京日日新聞が「純潔の香高く天国に結ぶ恋」と報道し、さらに、女性の遺体が消え、捜査の結果、船小屋から全裸で発見されるという猟奇事件が付随したこともあり、話題を集めた。
1カ月後、この事件を松竹が映画化、タイトルも『天国に結ぶ恋』とし、大ヒットした。
また、二人の後を追って、自殺が一種のブームとなった。

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