【第19回】第十九話 購買部は必要か? | マイナビブックス

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このメルマガやブログの読者の方は多分、殆どが企業の購買部なる部署の方々だと思います。ですので「購買部は必要か?」というタイトルを見られて違和感を感じている方も多いかもしれません。
 
購買部は企業の中で外部への支出の大部分を管理、発注を行う部署です。企業によって様々な呼び方があると思います。
 
「購買部」「調達部」「資材部」「ソーシング」「プロキュアメント」「パートナー管理部」……
 
いずれにしても、大部分の製造業には所謂『購買』機能を持つ組織があると思います。
ただ、これが日本企業の中で過半かというとそうでもありません。
 
中小企業や非製造業においては営業部や経理部は殆どの企業に存在するとは思いますが、購買部が存在する企業は多くないと考えられます。
 
平成16年に行われた総務省の「平成16年事業所・企業統計調査」によると、例えば日本の法人は153万社あるようですが、そのうち150・6万社(98・4%)は資本金1億円以下の中小企業です。
 
業種別には資本金1億円以上の製造業の数は約7、100社0・5%)とマジョリティではありません。
 
そ うやって考えると製造業他業種で購買部がありそうな企業は約9、200社(0・6%)、昨年のアジルアソシエイツで行ったアンケート調査で購買部門の従事 者は全社の約4%程度が中心値であったことを考えると、購買部なるものの従事者は約64、000人程度で日本の全企業の従事者約2、000万人うちの0・ 3%にしかすぎないのです(ちなみに64、000人というと鹿嶋アントラーズの本拠地の鹿島市の人口や埼玉スタジアムの収容人数とほぼ同じです)。

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