【第6回】第二章 しかし、イスラムは恐い ―(3) | マイナビブックス

100冊以上のマイナビ電子書籍が会員登録で試し読みできる

日本語老教師、イスラムへ往く

【第6回】第二章 しかし、イスラムは恐い ―(3)

2015.08.05 | 半因坊楽庵

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ウェットティッシュ事件

 

 わたしの日本語講座の上級クラスに、イリヤスという学生がいた。会ったとき、すでに三十歳過ぎで、日本語検定二級の資格を持っていた。日本語による日常会話にも不自由はない。

 まじめで温和なかれは、現在、その日本語講座の後身の講師を務めている。

 国際交流基金は、毎年成績優秀者を日本に招いて研修を受けさせるプログラムを持っている。

 わたしが帰国してから数年後、イリヤスがその一人に選ばれて、訪日。浦和の研修センターで合宿して、二か月の研修を受けていた。

続きをご覧いただくには、会員登録の上、ログインが必要です。
すでにマイナビブックスにて会員登録がお済みの方は下記の「ログイン」ボタンからログインページへお進みください。

  • 会員登録
  • ログイン