(4)「何でも屋」が人々の絆を創る
学校では勉強だけ教えればいいのか、教科の指導だけすればいいのか。私はそうは思っていません。
確かに、日本の学校の「何でも屋」状態はかなりエスカレートしていて、問題がないわけではありません。先生方には疲労がたまり、すでに限界を超えているような学校もあります。
しかし、人と人の直接的な結びつきが弱まり、地域の教育力が低下し、家庭の親たちも子育てに悩んでいる現在、子どもたちが豊かな体験やコミュニケーションを取り戻し、家庭や地域が活性化して、人々の絆が確かなものになっていくには、日本の学校の「何でも屋」は絶対に必要だと思うのです。