【第9回】サトウが見た人物評(2) | マイナビブックス

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アーネスト・サトウの見た明治維新

【第9回】サトウが見た人物評(2)

2015.09.02 | 山崎震一

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②朝廷

 

二条斉敬(なりゆき)

 関白、賢明、かつ、善良な人物ではあるが、あまり幕府の勧告を入れすぎるきらいがあった。

 

岩倉具視

 1868年1月3日(慶応3年12?月9日)、京都の小御所(こごしょ)で行われた国政会議では参与。ハリー卿と共に、京都でミカドに謁見する前の同年3月?22日、岩倉侯を訪問する。厳しい顔つきの、老けて見える人物で、言葉に腹蔵はなかった。ハリー卿に向かってミカドや公卿は、これまで外国人を忌み嫌っていた。幕府が開国に賛成している際に、夷的排斥を唱えてきたことは事実だが、これも今や全く一変した。英国は、列国に先んじてミカドが主権者であることを承認した。これに対して、特に感謝しなければいけない。

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