【第10回】サトウが見た人物評(3) | マイナビブックス

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アーネスト・サトウの見た明治維新

【第10回】サトウが見た人物評(3)

2015.09.10 | 山崎震一

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③薩摩藩

 

西郷吉之助

 1865年?11月、兵庫港で、薩摩の汽船に乗っていた薩摩左仲と名乗る、炯炯とした黒い目玉の、片腕に刀傷がある、逞しい大男が寝台の上に横になっていた。西郷吉之助との初めての出会いである。1867年1月12?日鹿児島、宇和島訪問後、兵庫に投錨した際、西郷吉之助と再会する。2年前の薩摩左仲の名前を披露すると、大笑いした。この人物は甚だ感じが鈍そうで、一向に話をしようとせず、サトウも些か持て余した。しかし、黒ダイヤのように光る大きな目玉をしていて、しゃべる時の微笑には、何とも言い知れぬ親しみがあった。

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