【第8回】サトウが見た人物評(1) | マイナビブックス

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アーネスト・サトウの見た明治維新

【第8回】サトウが見た人物評(1)

2015.08.24 | 山崎震一

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第Ⅲ章 サトウが見た人物評

 

 数多くの要人、志士たちとの出会いや対談、そしてその時々の、当事者だけが知り得た情報交換が行われた。その際のサトウの人物評を、時代の推移を無視して、また、幕末の重要な地位の順に紹介する。興味が惹かれる人物だけに限定した。()内は筆者注。

 

①幕府

徳川斉昭(水戸の前藩主/なりあき)

 攘夷派の筆頭。水戸家の家憲は、将軍を支持し、将軍を幇助することであり、天皇(ミカド)こそ、最高の統治を行う正当な権利者であることを、肝に銘じていた人物。また、当時のオランダ、シナとの制限付き交際以上に、外国との交際を拡大することには、強力に反対してきた。しかし、オランダ学者を密かに領内に招き、ヨーロッパの諸科学に傾倒し、古書の絵図を頼りに、フリゲート艦の建造も試みた。

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