第4章 アフリカからの便り
とても寒い冬でした。
12月のある晩のことです。
みんなは台所の火のまわりに寝そべり、先生は自分の書いた動物語の本を大きな声で読んで聞かせていました。
突然、フクロウのホーホーがいいました。
「シッ! 何か外で音せえへんか?」
耳をすませると、誰かが走ってくる音が聞こえてきます。
バッとドアが開いて、サルのチーチーが息を切らせて走りこんできました。
「先生! 今、アフリカのいとこから連絡が来ました。むこうで恐ろしい病気がはやってるんです。