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One's View コラム Web Designing 2018年12月号

【コラム】ローソン式「インバウンドSNS」のヒケツ 今号のお題「インバウンド」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

今号のテーマがインバウンドということで、WeiboとWechatを活用した情報発信のお話をしたいと思います。

ローソンは、中国に1,709店舗を出店しています(2018年8月現在)。北京、上海、大連、重慶、南京の5拠点でそれぞれSNSアカウントを運用しています。Weiboは月間アクティブユーザー数が4億1,100万人いる(2018年3月末時点)TwitterのようなSNS。また、Wechatは月間アクティブユーザー数が10億4000万人(2018年5月末時点)のLINEみたいなプラットフォームです。私も中国のメンバーとやりとりするのにWechatを重宝しており、2018年6月につくった「あきこちゃん中国語スタンプ」をバンバン送りつけています。インバウンド専門担当の張さん(女性)に尋ねたところ、「WeChatがないと生活できない」レベルまで利用しているとのことでした。

日本のローソンでは、インバウンド促進を目的としてWeibo(フォロワー3万1,600)とWechat(フォロワー1万7,700)を運用しています。免税対応店舗のご案内、人気のデザートやアニメキャンペーン、ローソンチケットのインバウンド旅行商品などを紹介しています。そこで、中心メンバーの張さんにインバウンドSNS運用のポイントを3つ教えてもらいました。

1、中国メンバーとのダブルチェック

投稿内容については上海メンバーと東京(マーケティング&広報)メンバーが、毎月Wechatで編集ミーティングを行っています。というのも、エンタメ商材や最新の情報を扱うので、繊細な中国語のニュアンスが大事になってくるからです。たとえば、日本のメンバーだけでコピーを考えると古い中国語になってしまったり、逆に上海メンバーだけだと中国で流行しているけど一般化されてないワードを使ってしまうことがあるようです(私にはわからないのですが…)。

2、Weiboではインバウンド旅行者の投稿を引用RT

Weiboでは中国の方による日本旅行時の投稿をローソン公式がコメント付きでRTしています。日本における認知度に比べると、地区によってはローソンを知らない方が多いのが中国です。そのため、ローソン利用経験者の体験談をRTさせていただいています。

3、影響力のある公式アカウントにRTしてもらう

ローソンが2017年1月にAliPayを導入した際のこと。Weiboのアリババさん公式にRTしていただけたことで、47万の閲覧があり拡散しました。やはり強い公式パートナーに広めてもらうと、ファンは少なくても広がっていく、とのことです。

ことさらインバウンドに関して私は教えてもらうことばかりでして…いろいろな人にWechatの使い方を聞きまくっていたら、知らない間にWechatのお友だちが増えました(笑)。日本だけではない海外の最新情報を身近なSNSで入手し、仕事に活かせていけたらなあと思います。

写真左は2018年6月にリリースしたばかりのWechat版スタンプ。セリフの中国語にも着目ください!写真右は、ローソン公式が投稿しているWeiboの画面より

 

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ナビゲーター:白井明子
(株)ローソン マーケティング本部 シニアマネジャー  デジタルドリブンな取組の推進を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC新事業検討委員会委員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/

掲載号

Web Designing 2018年12月号

Web Designing 2018年12月号

2018年10月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

アウトバウンド・インバウンド・越境EC!海外展開で4,000万人を顧客にする方法

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日本が注目される2020年まであと1年…でもまだ間に合う!

売り込む!呼び込む!買ってもらう!
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2017年、訪日外国人の数は2869万人にのぼり、毎年400万人のペースで伸びてきているといいます。政府は、2020年に4000万人に乗せるという計画を公表しており、今後ますます国をあげて「訪日外国人増大」の波は確実に大きくなっていきます。

日本国内に向けた商品展開や売上に行き詰まりを感じている企業をはじめ、当然この「訪日顧客」の存在を無視する手はありません。さらに言えば、インターネットにより訪日外国人だけでなく世界中の人々に自社の商品・サービスの情報を届けることができる時代に、国内だけを見て一喜一憂していていいのでしょうか?

…とはいえ、

じゃあ何をすればいいのよ?
日本との文化の違いは大きな壁じゃないの?
どこの国を狙えばいいかわからない
売りたい商材、狙う国によってウケるアプローチは違うよね?

などとおっしゃる方も多いでしょう。そこで、海外を相手に「売り込む」「呼び込む」「買ってもらう」3つのアプローチを軸に、海外マーケティング戦略の基礎から1年で実現できる具体的な手法・考え方を、はじめの一歩から教えます。


[第1部]
■海外進出のために考えるべきことと準備すること
 ●売るのは「モノ」から「コト」へ
 ●海外の人に向けて、自社商品は何がウリなのか
 ●海外顧客に対応するためのWebでの受け入れ対策

■[Webで海外を相手にするアプローチ①]海外進出(アウトバウンド)
 海外に売り込む
  海外で取り扱ってもらうにはまず何をすればいい?
  ルールや法律はどちらの国のものが適用される?
 
■[Webで海外を相手にするアプローチ②]インバウンド
 ●日本向けと海外向けでコンテンツマーケティングの考え方は違うのか
 

■[Webで海外を相手にするアプローチ③]越境EC
 ●海外から自社ECショップへの集客術
 ●関税・免税はどう対処すればいい?


など

[第2部]

■世界地域別:進出とらの巻
第1部「海外を相手にする3つのアプローチ」を、自社ではどの国に仕掛ければいいでしょうか?
市場、文化、国民性、言語、法律、税制などアジア、ヨーロッパ、アメリカ、その他。地域独特の課題とクリアするヒントを解説します。

●自社の商品はどの国が狙い目?
 ターゲットにする国の選定基準

●各地域別攻略のヒント
 中国、東南アジア、アメリカなど


[第3部]

■言葉の壁をのりこえろ!

・ただの自動翻訳では客は集まらない!
・翻訳サービスの実際:作業期間・費用感
・サイトの海外対応で必ずぶつかる諸問題をできるだけ低予算で解決する
・テキストを使わないアプローチ



[第4部]

■海外戦略は決済対応が基本!

・地域別決済システムの有利不利・そのキメテ
・各国の決済事情への対応方法
・海外との決済関連の注意点
・低コストで導入できるサービス

など

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