2018.02.08
ネットを騒がせたUX事件簿 ちょっと気になるUI/UXの話題をナナメ読み!
世の中が大きく動く時代には、UXをめぐる状況もさまざまに変化します。これまでのUXのイメージを覆すような出来事から次の時代を考えるためのヒントを見つけましょう!
ネコ × UX
人間以外のUXを考える時代に?
UXといえば人間中心設計が当たり前。ですが、ネコに向けた商品やサービスはUXもネコ向けにデザインしなくてはなりません。例えば、ネコ用品の新ブランド「CATUX ZEN(キャタックス・ゼン)」では、「対立しない」「あるがままに」という禅の思想に基づいた“ネコUX”重視の爪研ぎ台などを販売しています。ネコにとって使いやすいものは、ヒトが見てもシンプルで美しいデザインだったのです。これからはネコ中心設計の時代? CATUX ZEN
スピーカー × UX
Amazon EchoがUXアワードを受賞
その年の優れたUXを表彰する「UX AWARDS」が発表されました。2017年のグランプリはヨーロッパ移民に遠隔医療を提供するサービスで、金賞は「Google Earth VR」などが受賞しました。そして、私たちにも馴染み深い製品である「Amazo Echo Show(Echoのハイエンドモデルで日本未発売)」がめでたく銀賞を受賞。この「スマートスピーカー」の分野はGoogle HomeやアップルのHomePodなども控えており、2018年以降もホームエレクトロニクスのUXを大きく変える台風の目となりそうです。 UX AWARDS
不可視 × UX
Googleの見えないUI/UX
UI/UXは視覚的なデザインだけではありません。例えば、スパムコメント対策で生まれたCAPTCHA(キャプチャ)認証は、ランダムで読みにくい文字列を入力させることで書き込んだのが人間であることを確認していますが、大きくユーザー体験を損なうものです。Googleはこの問題に対して「Invisible reCAPTCHA」プラグインを2017年3月より一般公開し、導入したサイトでは過去の操作やアクセス履歴を元にバックグラウンドで自動認証されるため、気がつかないうちにユーザー認証されるようになりました。こうした「見えない」UIが次世代のUXを支えています。 Invisible reCAPTCHA