2017.12.18
特別企画 [PR] Web Designing 2018年2月号
早さだけじゃない、ものづくりの時間軸を体感 菊池さんにとっての“PLUS”
東京と京都を拠点に活動するアートディレクターの菊地あかねさんは、場所も時間も超えて、伝統文化と最新技術を結びつける。
腕一本で仕事する人に憧れて
菊地あかねさんは、2016年にAkane Kikuchi Designを起ち上げ、現在は東京と京都を拠点にアートディレクターとして活躍している。彼女の柔和な話し方の中に、芯の強さを感じるのはなぜだろう。
「仙台の高校卒業後、単身ニューヨークへ渡米しました。デザインを学ぶつもりでしたが、日本を離れたことで伝統文化へ強い興味を持ち、帰国後は芸者に弟子入りし、デザイナーとして働きながら、デジタルハリウッドでプログラミングを学びました。時間を惜しまず、怖いもの知らずでしたね」
彼女がデジタルハリウッドを選んだのは、恩人と慕う人物がデジタルハリウッド大学出身で、サンフランシスコのIT 企業に腕一本で挑む姿に憧れたそうだ。当時の友人とは、卒業後も一緒に仕事をするなど、良い関係が続いていると、菊地さんは話す。
独立後、広告デザインだけではなく、東京友禅のブランド「TOKYO COLOR」の企画運営など、伝統文化に関するデザインワークも数多く行っている。
「独立を決めた頃に、西陣織の織元と仕事をご一緒したことがきっかけで、業務提携させていただいています。昔から工芸や伝統芸能など、永い時間をかけて受け継がれてきたものに興味がありました。まったく異なるものづくりの時間軸を体感できるというのは貴重。苦労も多いですが、私はそこに安心感を覚えます」
伝統と先端技術を行き来する
検索すれば必要なものが手に入る時代だからこそ、自分の目で見て、体験することを菊地さんは大切にしている。また、工芸の職人との仕事について“ご一緒させていただく”、“ 共にさせていただく”と話す姿に、相手へ向けられた深い敬意も感じられる。そんな菊地さんだからこそ、伝統文化とテクノロジーを結びつけた「沖ノ島VR」や「Kibiro歌舞伎バージョン」の表現が生み出せるのだろう。
「場所を選ばないのが、この仕事の特長。自分にしかできない“ 何か”を与えられる場所で、ご縁を大切にしながら使命感を持って進化を続けたいです」
企画協力:デジタルハリウッド株式会社