2016.08.18
企業のSNS戦略を支えるソーシャルディレクター #1 ─社会人2年生がエディオンを変えた?!─ 前編
SNSをどう運用をすれば効果を上げられるのか、課題を抱えている企業も少なくないだろう。SNS運用支援を得意とするMindFree社では、「ソーシャルディレクター」という専門職を設け、若い力を積極的に登用している。その仕事ぶり、そしてそこにあるメリットとは。
STEP 1:Facebookをより活用するための二段階に分けた運用戦略を策定
マーケティングの場としても大きな注目を集めている「SNS」。ただし、成果を上げている企業はごく一部に限られている。SNSは、その特性やルールを理解し、的確な施策を打たなければ、狙った効果を得られないからだ。大手家電量販店のエディオンもまた、Facebookページの運用に課題を抱えていた会社の一つだ。
同社デジタルマーケティング部の東浦大介さんは、「ファンこそ多いものの、投稿への反響が少なく、“お客様との窓口”としての役割を果たせていなかった」と話す。
MindFreeで同社のFacebook運用の支援を担当することになったソーシャルディレクター・谷口瑞稀さんはまず、二段階の運用戦略を提案した。
「エディオンさんのページの課題は、Facebook特有のエッジランクが低いために、投稿をしても、ファンの10分の1ほどにしか届かない状態になっていたことです。そこでまず、PPA広告(Page Post AD)※を配信してリーチを拡大し、その状態の改善を狙いました」
その結果、リーチ率が下がっていたページを活性化させ、ユーザーに情報の届きやすい「土壌づくり」に成功すると、続く第二段階では、投稿を読んでくれるユーザーに対して、「エディオンに対する共感」を抱かせる施策を打つことにした。そのメインの施策が、投稿の「中身」に手を入れるというものだった。
※ PPA広告(Page Post AD)
投稿を宣伝するためのFacebook広告のこと
企画協力:マインドフリー株式会社