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特別企画 [PR] Web Designing 2023年10月号

KADOKAWAの膨大なサイト運営を一手に支える「a-blog cms」 大量の刊行物情報を自動でレーベルサイトに掲載

かつては編集部ごとにバラバラのCMSを使っていたKADOKAWA。統一化に向けていくつものCMSを検討し、最終的に選んだのがa-blog cmsでした。選定時に同社が求めた条件や決め手を伺いました。


https://www.a-blogcms.jp/

天野利紀さん
株式会社KADOKAWA デジタル戦略局 デジタルプロモーション企画部 クリエイティブ企画開発課所属。プロモーションサイトを中心に、各種自社Webサイト開発を担当。

 

CMS選びというよりはパートナー選び

総合エンターテインメント企業のKADOKAWAでは、雑誌や書籍のレーベルごとにWebサイトを立ち上げており、その数は100を超えます。そしてそれらのWebサイトは、ほぼすべてa-blog cmsで構築されているのです。

同社がa-blog cmsを使い始めたのは2017年のこと。それ以前は、レーベルごとに別々のCMSや静的なWebサイトを構築するなどバラバラの状態でした。

「2013年、KADOKAWAは子会社9社と合併しました。この合併をきっかけにレーベルサイトの見直しが始まり、CMSを一本化することにしました」。同社デジタル戦略局 デジタルプロモーション企画部の天野利紀さんは当時をそう振り返ります。

選定の第一条件は、国産のCMSであること。相談に素早く応じてくれるフットワークの良さが不可欠でした。CMSを選ぶというより、Webサイト運用のパートナーを探す感覚だったそうです。

いくつか候補が挙がりましたが、最終的に決めたのはa-blog cmsでした。国産のCMSであることに加え、テンプレートにPHPを記述しないことでセキュリティ面の不安が少ないことや、PCに不慣れな人でも操作しやすいインターフェイスなどが決め手となりました。

左から、電撃文庫ホームページ、角川つばさ文庫ホームページ、KADOKAWA文芸Webマガジン「カドブン」。いずれもa-blog cmsを使って構築されています。同じテーマファイルをベースにしながらも、レーベルごとオリジナリティのある体裁に仕上がっています。

 

出版物情報の一元化で正確性と効率性が向上

同社では、毎月膨大な出版物が刊行されます。多い月では500タイトルを超えることもあるそうです。これら出版物の情報を各レーベルサイトにどうやって掲載するかは、同社の長年の課題でした。

「それまで各サイトでは、現場の手入力で情報掲載することも多く、情報更新や変更の発生タイミングによっては、同じ情報でも掲載時に差異が生じるなど、整合性を保つのに苦労する場面がありました」

そこでa-blog cmsを使ったWebサイトでは、大元の書籍データベースで一元管理されている情報を、各レーベルサイトに自動で掲載される仕組みを構築しました。自動化により情報の正確さが高まったのはもちろん、編集スタッフが同じような情報を繰り返し入力する手間が減り、仕事の効率化にもつながりました。

構築にあたっては、a-blog cmsの開発元であるアップルップルとの密接なやりとりが不可欠でした。先ほどの新刊・既刊情報を掲載するパーツをはじめ、編集部が望むさまざまな要望を取りまとめてテーマファイルをつくりあげました。このテーマファイルのおかげで、新しいレーベルサイトの構築も短期間で完成に漕ぎつけられるようになったといいます。

「今後は、多言語対応などより多くの機能を実装していきたい」と、天野さんは将来への展望を語ります。a-blog cmsはこれからもKADOKAWAの舞台裏を支え続けていくことになりそうです。

KADOKAWAレーベルサイトの運用イメージ
KADOKAWAでは、各レーベルサイトごとに独立したCMSを構築しています。新刊・既刊情報は、一元管理された出版物データベースからデータを取得してレーベルサイトに表示されます。イベント情報やニュースは、別途編集部のスタッフが投稿します。編集部のスタッフは人によってPCリテラシーにばらつきがあったそうですが、a-blog cmsを採用したことで誰もが直感的に操作できるようになったといいます。

 

制作会社がa-blog cmsを導入したくなる3つの理由

【構築】HTMLとCSSの知識だけで構築可能
a-blog cmsのテンプレートはPHPを使用せず、独自のタグで動的なコンテンツを表示します。コーディング担当者はHTMLやCSSの知識さえあれば、PHPの構文に悩むことなくテンプレートを構築できます。独自タグの書式はわかりやすいため、短期間で習得できるでしょう。
【更新】記事やページを直感的に編集できる
ブロック型エディタを採用しているのもa-blog cmsの特長です。Webブラウザ上で「見たまま編集」ができるので、Web制作に詳しくないクライアントでも直感的に編集できます。公式の操作マニュアルも充実しているため、制作会社のサポートコストも抑えられます。
【運用】脆弱性や不具合の心配から脱却
テンプレートにPHPを記述しないため、脆弱性のあるコードを記述してしまう心配を防げます。また、プラグインを使うCMSにありがちな、「アップデートによる不具合」といった心配もありません。構築・運用中にトラブルが起きても、国産CMSなのでサポートも安心です。

企画協力:有限会社 アップルップル

掲載号

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高速化といえば、「ヘッドレス」「Jamstack」といった技術的なキーワードが注目されますが、静的サイトをメインとした MS や、その他独自の技術によりサイトの高速化に貢献するCMS は多々あります。
さらに、技術的な側面だけでなく、体制面や運用面においても「高速化を求められています。
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