2023.08.23
特別企画 [PR] Web Designing 2023年10月号
KADOKAWAの膨大なサイト運営を一手に支える「a-blog cms」 大量の刊行物情報を自動でレーベルサイトに掲載
かつては編集部ごとにバラバラのCMSを使っていたKADOKAWA。統一化に向けていくつものCMSを検討し、最終的に選んだのがa-blog cmsでした。選定時に同社が求めた条件や決め手を伺いました。
CMS選びというよりはパートナー選び
総合エンターテインメント企業のKADOKAWAでは、雑誌や書籍のレーベルごとにWebサイトを立ち上げており、その数は100を超えます。そしてそれらのWebサイトは、ほぼすべてa-blog cmsで構築されているのです。
同社がa-blog cmsを使い始めたのは2017年のこと。それ以前は、レーベルごとに別々のCMSや静的なWebサイトを構築するなどバラバラの状態でした。
「2013年、KADOKAWAは子会社9社と合併しました。この合併をきっかけにレーベルサイトの見直しが始まり、CMSを一本化することにしました」。同社デジタル戦略局 デジタルプロモーション企画部の天野利紀さんは当時をそう振り返ります。
選定の第一条件は、国産のCMSであること。相談に素早く応じてくれるフットワークの良さが不可欠でした。CMSを選ぶというより、Webサイト運用のパートナーを探す感覚だったそうです。
いくつか候補が挙がりましたが、最終的に決めたのはa-blog cmsでした。国産のCMSであることに加え、テンプレートにPHPを記述しないことでセキュリティ面の不安が少ないことや、PCに不慣れな人でも操作しやすいインターフェイスなどが決め手となりました。
出版物情報の一元化で正確性と効率性が向上
同社では、毎月膨大な出版物が刊行されます。多い月では500タイトルを超えることもあるそうです。これら出版物の情報を各レーベルサイトにどうやって掲載するかは、同社の長年の課題でした。
「それまで各サイトでは、現場の手入力で情報掲載することも多く、情報更新や変更の発生タイミングによっては、同じ情報でも掲載時に差異が生じるなど、整合性を保つのに苦労する場面がありました」
そこでa-blog cmsを使ったWebサイトでは、大元の書籍データベースで一元管理されている情報を、各レーベルサイトに自動で掲載される仕組みを構築しました。自動化により情報の正確さが高まったのはもちろん、編集スタッフが同じような情報を繰り返し入力する手間が減り、仕事の効率化にもつながりました。
構築にあたっては、a-blog cmsの開発元であるアップルップルとの密接なやりとりが不可欠でした。先ほどの新刊・既刊情報を掲載するパーツをはじめ、編集部が望むさまざまな要望を取りまとめてテーマファイルをつくりあげました。このテーマファイルのおかげで、新しいレーベルサイトの構築も短期間で完成に漕ぎつけられるようになったといいます。
「今後は、多言語対応などより多くの機能を実装していきたい」と、天野さんは将来への展望を語ります。a-blog cmsはこれからもKADOKAWAの舞台裏を支え続けていくことになりそうです。
制作会社がa-blog cmsを導入したくなる3つの理由
企画協力:有限会社 アップルップル