2023.03.01
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次代を見据えた新専攻「UXリサーチ」とは UI/UX専攻からUXリサーチ専攻が待望のスピンオフ
東京・渋谷に校舎を構える東京デザインプレックス研究所は、2023年春から新たに「UXリサーチ専攻」をスタートさせる。UXリサーチとは、ユーザー体験(UX)を向上させることを目的に、ユーザーの心理やニーズを把握するために行う調査手法のことだ。同校が他の教育機関に先駆け、このスキルに着目した背景と狙いをうかがった。
UXリサーチからプロダクト企画・設計までを学ぶ新専攻が誕生
2018年に「UI/UX専攻」を設置し、これまで300名を超えるUXデザイナーやUIデザイナーらを輩出してきた東京デザインプレックス研究所が、この春、新たに「UXリサーチ専攻」をスタートさせる。
同校プロデューサーの黒木公司さんによると、UI/UX専攻の一部であったUXリサーチのカリキュラムをスピンオフして、より本格的に学ぶ内容になるという。
「UI/UX専攻は、デザイナー職を目指す方以外にもコンサルタントやプロダクトマネージャーなど多くのビジネスパーソンが受講しています。彼ら“非デザイナー”の方は、デザインよりもUXリサーチからプロダクト企画・設計までの上流工程に特化したカリキュラムが適しているとの結論に至り、UXリサーチ専攻を設置することにしました」
UXリサーチスキルを加えて専門分野をスキルアップ
一般的にUXリサーチとは、調査によってユーザー実態とユーザーが直面している問題を見つけ、プロダクト開発を押し進める手法だ。同校のUXリサーチ専攻ではそれにとどまらず、リベラルアーツ、歴史、哲学、心理学、社会学等の見地で幅広いビジネスの知識や考え方を学ぶ。UXリサーチ専攻講師の高宮修平さんはこう話す。
「UXリサーチは、ユーザーが抱える課題やニーズを明らかにするスキルだと思われがちですが、“問題を創出し、課題を設定する”という言い方が適切です。昭和期は問題がたくさんありました。速く移動したい、家で洗濯したい、外で音楽を聴きたい、など。それらは企業が解決し、今は問題がなくなり便利な世の中になったように見えます。しかし、資本主義社会で人は問題を解消して人の助けになることを行い、利益を上げなければいけません。今後一層、問題を見つけ出し課題設定するスキルが必要となります。とはいえ、それを実現するUXリサーチは学ぶべき知識が広く深いこと、実践でしか学べない内容が多いこともあり、容易には身につけられません。また、新しい学問領域なので、カリキュラム内容を常にアップデートしていく必要があります」
黒木さんは、そうした環境が整ったからこそUXリサーチ専攻を立ち上げたという。
「5年間UI/UX専攻を運営してきたことで、さまざまな知見を蓄積し、半年に一度カリキュラムを改定する体制も確立できました。当校の対面型の授業形式もUXリサーチの実践学習には適していると思います。そして当校には、UXの各分野に精通した素晴らしいプロ講師陣が集結しています。国内では他にない学習環境だと思います」 そんなUXリサーチを学ぶと、何が起きるのだろうか。高宮さんはこう話す。
「仕事を通して身につけた(これから身につける)専門分野のスキルにUXリサーチのスキルをトップアップ、融合することで、仕事の対応幅が広がり、自身のキャリアを引き上げることができます。例えば、デザイナーの方が今後、企画やディレクション、コンサルティング、プロダクトマネジメントもできるようになりたいという目標があれば、この専攻でアプローチすることが可能です」
つまり自身の成長を実現するスキルだと言える。志のある人はぜひチャレンジを。
企画協力:東京ストリート学舎