2022.08.18
特別企画 [PR] Web Designing 2022年10月号
アイデアの力で社会や企業に貢献する喜び わたしたちのターニングポイント
「私はこのままでいいのだろうか。そんなモヤモヤを抱えるようになって…」。都内の制作会社でWebデザイナーとして働いていた佐藤裕香さんは、日々案件を手がける中である不安を感じていた。そこで思い切って踏み出した一歩が、新たな未来を切り拓いていく。
Photo●五味茂雄(STRO!ROBO)
不安の影を追い払う
ものづくりが好きだったことから大学生時代にWeb制作会社でインターンとして働き、卒業後はその会社に就職しWebデザイナーとなった佐藤裕香さん。クライアントへのヒアリングからディレクション業務、デザイン、コーディングといったWeb制作の一連の工程を一人で任されるようになっていた。良い経験を積んでいると感じる一方で、Webデザインは独学で習得したものであることに不安も感じていた。
「私の中に、この仕事をしていく上での“軸”がないと感じるようになったんです。美術大学でもない文系大学の出身で、大学2年の時からインターンをさせていただいた会社にそのまま就職し仕事を任されるようになりました。先輩に相談をすることはできましたが、デザインを体系的に学ぶ機会はなかったんです」
デザイナーとして生きていく基盤をつくりたい。そう考えた佐藤さんは、会社に勤めながら週末に東京デザインプレックス研究所へ通うことにした。
「美術大学の夜間部も検討したのですが、デザインの基礎から学べて、働きながらでも通える東京デザインプレックス研究所に決めました」
同校での授業や課題を通して、自身のデザインの成長を実感していった。
「色の組み合わせや文字組み、写真の選び方など、実際に手を動かしながら考え、学んでいきました。物の見方がどんどん変わっていくことを、日々の仕事でも実感していきました」
アイデアの力が誰かのために
同校での学びは、佐藤さんの世界をさらに大きく広げていくことに。トップクリエイターを招いて開催されるワークショップ形式の授業「プレックスプログラム」で、ある“言葉”と出会う。EVERY DAY IS THE DAY共同代表でクリエイティブディレクターの佐藤夏生さんを講師に迎えた回でのことだった。
「ブランディングについての講義で話されていた『アイデアの力』という言葉にハッとさせられたんです。アイデアの力を使えば、社会や企業などの課題を解決し、多くの人の役に立つ仕事ができると話されていて、私もそんな仕事がしてみたいと強く思いました。そのときに、プロデューサーやディレクターという職業を知り、その道へ進もうと思いました」
願望はやがて決意となり、佐藤さんは力強く歩みを進めていく。デジタルクリエイティブ系の制作会社に、アシスタントプロデューサーとして転職。そこで「雲海出現NAVI」というプロジェクトの制作に携わったことが、ターニングポイントとなった。これはドライブの楽しさを喚起したい自動車メーカーの課題を解決するため、雲海の出現予報を行うことでドライブへ出かける動機づけをするというものだった。複数のアワードを獲得し、大きな反響を呼ぶ。
「アイデアの力で課題を解決するさまを目の当たりにしました。私も力不足ではありましたが、やるべきことをやれたという実感がありました。多くのユーザーに楽しんで使ってもらえて、世の中やクライアントの役にも立てた。まさにそれがやりたかったことで、すごく嬉しくて」
そう表情を崩す佐藤さんは現在、株式会社米で進行管理をメインに、企画からコピーワークも手がけるプロデューサーとして活躍している。
「これからも、アイデアの力で人に喜んでもらえる仕事をしていきたいです」
笑顔の向こう側にのぞく確信。学びは人を変え成長させていく。
企画協力:東京デザインプレックス研究所