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Web Designing 2022年4月号

市場の勝ち筋を見つけよ! 勝機を導くWeb戦略 7つの方法

Webサービスは、確固たるビジネス戦略があって初めて武器となる。本連載は、ネットビジネスで企業を成長させる過程を描くドキュメントである。
Illustration:國廣 稔

(株)セブンデックス
https://sevendex.com
UX/UIデザイン、ブランディング、マーケティングを主軸とした、総合支援を行うデザインコンサルティングファーム。東証一部上場企業からスタートアップまで、事業課題を解決。

 

サーチは理想の状態をMECEに定義し検証しながら結論にたどり着く

制作会社とクライアントをつなぐサービス「TWeb」を提供するW出版株式会社。さらなる成長を目指すも様々な課題にぶつかる。そんな中現れたのがコンサルティングファームのセブンデックスだった…。

この物語は7つのメソッドを使ってサービスを成功へ導くまでの物語です。

第2回は市場リサーチについて紐解いていきましょう。市場リサーチによって解像度を上げ、勝ち筋を見つけることは、自社の課題を特定し、戦略を導くための大事な作業です。このリサーチを見誤ると、ビジネスとして成り立たないサービスを生みかねません。

そこで、Webサイト「TWeb」の理想の状態を検証するために、目指す方向に対して、市場定義・構造の理解から、競合、顧客、新規参入、代替手段を把握していくにはどうすればいいか、そして、戦うべき市場の勝ち筋の導き方を紹介します。

TWebの目指す市場の勝ち筋は、無事見つかるでしょうか?

「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」。そのための市場リサーチはビジネスにとって必須の作業です。しかし、効果的なリサーチには理論と作法があります…と、肩の小鳥が叫んでいます

 

最初の市場定義がカギを握る!

中村●さあ、市場を調べてみましょう! と、その前に。市場調査(リサーチ)と聞いて、岡本さんはまず何からやると思いますか?

岡本●えっと、競合を見たり、マネタイズを考えたり…

筒見●違うチュン! 競合って何をさすチュンか?

岡本●小鳥が喋った!! でも確かに、無闇やたらに調べる感覚はあるなぁ…

中村●まさにそこ!! リサーチはただ漠然とするものではなく、意図を持って行わなければ意味がなありません。その第一歩が「市場定義」なんです。

岡本●市場定義!?

中村●例えばTWebの場合、ナレッジ発信としてのメディア、会社PRとしてのメディア…など、サービス特性によって競合が全く異なりますよね?そこで市場リサーチするための市場定義が必要なんです。

筒見●今回だと、「国内デザインメディア市場」ってところチュン! 広告モデルのメディアは競合だけど、デザイン会社のメディアはビジネスモデルが違うから、もしかしたら競合にならないチュン!

岡本●なるほど! 最初に市場を定義することで、どこまでが対象なのか、はっきりさせることが大事なんですね。危うく片っ端から調べるところでした…

中村●では、さっそく定義した市場でリサーチを行いましょう!

筒見●チュンチュン!

リサーチ❶市場定義

 

 

ゴールイメージが命!

岡本●さて、市場の定義も終わ理ましたね! それではさっそくリサーチ、リサー…

筒見●チューーン!!!! バシッ!

岡本●え! ええ!! 何かいけないことでも!?

中村●あっはっは! 先走りましたね! 岡本さん、何のためにリサーチしようと思ったんですか?

岡本●とりあえず、市場についていろいろ調べようかなと思って…

中村●リサーチでとりあえずはありません! なぜ市場を知りたいのか、何が知れたらよいのか、ゴールの状態を定めなければ失敗します。

岡本●でも、調べる前だから答えなんてわからないし…

中村●だからこそ必要なんです! 答えを定めるのではなく、答えによってどうなっていればよいか、状態を定めるんです。例えば「市場環境変化、規模、構造から、事業成長に必要な獲得シェアを算出できる状態」と定義すれば、調査が必要な部分、それに見合った手段も見えてきますよね。

筒見●机の上でできるデスクリサーチとして「PEST分析※1」「フェルミ推定※2」による市場規模算出、ビジネスモデル図解によるマネタイズ理解、どんどん出てくるチュン!

岡本●リサーチの範囲とゴールのイメージがあるので、後は何を調べればよいか見えてきました!! これで抜け漏れがなく網羅的に調査できますね!

※1:PEST分析 : 政治、経済、社会、技術、4つの観点から市場の環境を整理するフレームワーク
※2:フェルミ推定 : 正確な算出が難しい数値を別の事実を使って論理的に推論すること

リサーチ❷理想の状態から手段を定める

 

お宝は意外な所に眠ってる…!

岡本●う~ん、う~ん、、

筒見●どうしたチュン!?

岡本●いや~、リサーチを進めているんですが、よい結果が出ないんですよね。例えば競合がA社、B社とわかったのですが、ビジネスモデルには差分がなくて…

筒見●それこそ発見チュン!!

筒見●リサーチ前は仮説にすぎないから、「ビジネスモデルに差分がないこと」自体1つの結論チュン。

岡本●差があるだろうと思って調べてたのに、違った結果をどう使うんですか?

筒見●読者、出稿者がお金を払うだけのコンテンツじゃないから広告モデルにしてる可能性もあるチュン。

筒見●でも読者の人たち、信頼してる会社のセミナーにはお金を払ってるチュン。

筒見●もし圧倒的な信頼を得られるコンテンツなら、読者、出稿者どちらかお金を払いたくなるチュン。

岡本●あ! 確かに、マニュアル化されてるくらいのナレッジなら読者はお金を払うし、ブランド力のあるメディアが会社をPRしてくれるなら出稿者もお金を払う!

筒見●意外なところから勝ち筋が導けてきたチュン!(あ、漫画だからこんな簡単に勝ち筋を導けてるチュンよ)

筒見●じゃあ…ここから自社を調べて…戦略を立てましょうか…

岡本●しゃべったー!!!

リサーチ❸結論づけ、勝ち筋を導く

 

掲載号

Web Designing 2022年4月号

Web Designing 2022年4月号

2022年2月18日発売 本誌:1,560円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

ヘッドレス時代のCMSトレンドは「適材適所」と「ファーストデータ収集」

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Web Designing 4月号(2月18日発売)特集
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コンテンツマーケティングが大きく変わる!
CMS新時代 2022

クッキー規制で要望高まる「自社サイトからの情報発信」。
多チャンネル時代の効率的&効果的な
運用のカギはCMSにあり!
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IT業界では現在、「クッキー規制」が取り沙汰されていますが、
今後は自社サイトへ顧客を集め、自社で得たデータを元にマーケティング活動をする 流れが確実に進んでいます。
それを効率的に行う1つのヒントが、「CMS」です。
CMS(コンテンツ管理システム)を「情報の集積場」にして、
そこからWebサイト、SNS、その他ユーザーの閲覧デバイスや求める情報に合わせて
最適な形とタイミングで情報を提供していく仕組みを作るのが近道であり、
既存のツールとうまく連携し、できるだけ運用の手間を削減するには どうすればいいでしょうか。

それを効率的に、スピード感を持って実現できる技術として注目されているのが、
「ヘッドレス」です。
Web Designing 2022年4月号では、
昨今のキーワードである「ヘッドレス」とともに、
企業の情報発信を効率的に、会社の情報資産を有効活用するためのテクニックと
それを可能にする注目CMSを紹介します。

ー<CONTENTS>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■ヘッドレスCMSって要するになに? 
CMSトレンド1年生 そもそもの仕組み、用途、メリット・デメリット、
取り入れるために必要な 社内状況(事業計画や予算)などを専門家(先生)が基本のキから解説。
 
■クッキーレス時代 CMSで自社コンテンツの最適な配信方法とは
■コンテンツ配信にベストなCMSの選び方
■ワンソースマルチユース コンテンツ管理&運用の基礎
コンテンツ評価の考え方/実践編
■おすすめCMS紹介!

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