2021.05.31
ウェビナー収録・編集の基礎知識 【音声連載】これから始めるウェビナー #3
本連載では「これから始めるウェビナー」というテーマでインタビュー音声を公開していきます。
話し手:戸澤 大輝さん
株式会社ネクプロ/配信ディレクター
https://nex-pro.com/
第3回は「収録&編集編」。ウェビナー制作の現場で配信ディレクターとしてお仕事をされている戸澤さんにお話を聞きました。下の埋め込みより再生ボタンを押して【インタビュー音声】をお聴きください!
※音が出るのでご注意ください。
【今回の要約】
Q.ウェビナーを収録するうえで、配信環境はどういった考え方のもと整備すればいい?
A.
まず、ネット環境は要確認。 途切れに強い、有線回線が望ましい。
収録場所は、オフィスの会議室でもOK。 ただ、雑音が入りにくい場所、なるべく明るい場所を意識したい。
「回線」「音」「明るさ」の3要素は最初に押さえておくべきこと。
Q.3つの要素の中で特に重視すべきなのは?
A.
ウェビナーの内容を正しく受け取るという観点では、「音」が最重要。 PCで収録する場合、広く音を拾ってしまう傾向もあるため、 発言が正確に収録できているかは確認しておきたいところ。
また、視聴者の状況を想定すると、 使用機器の環境はそれぞれ異なるため、 「最大音量が小さい」「音がフラットに聴こえる」 といった環境で視聴している人もいるかもしれない。 「音量を大きめに収録しておく」といった工夫が有効なこともある。
Q.マイク機器を導入する際のポイントは?
A.
安価なヘッドセットでも可能。 性能面では、指向性が高い(単一指向性で集音性がある、一方向からノイズなく音が拾える)ものが望ましいが、 使用しているPCに接続して動作できるかも、 しっかりチェックしておくべき。
Q.撮影時、緊張しがちな出演者はどんな心がけをすればいい?
A.
生放送の緊張感がある撮影シーンでは、 時間が決まっているなどのプレッシャーが存在するのは事実。
リアルのセミナーではそこまで緊張しないはずなので、 その延長上として考えることで、少しはリラックスできるかもしれない。
また、「視聴者が目の前にいない、反応がない」というのも緊張の要因なので、 撮影時に運営メンバーが「聴き手役」として、カメラの奥でうなずく等の反応をすることで、 出演者の話しやすさは高まる。
Q.動画編集は初心者でもできる?
A.
どこまでやるか、による。 もし、テロップ入れ、資料の挿入などをやると、ツールや知識が必要。
ただ、ウェビナーの場合、そこまで実施するケースは少なく、 内容の理解を促すための編集として、順番の入れ替えや、不要部分のカットくらい。 そのため、リッチなツールや知識は不要で、そこまで難しく考えなくてもいい。
【各回のテーマ】
第1回 そもそも編
(ウェビナーのメリット/難易度と全体像)
第2回 企画編
(テーマ決めのポイント/開催する時間帯や尺/配信形態の決め方)
第3回 収録&編集編
(機材・環境の準備/話しベタのためのテクニック/編集のコツ)