2020.09.08
SNS動画広告に勝機あり! コロナ渦の今
新型コロナウイルスによって社会全体に大きな影響が表れている今。企業のマーケティング活動も見直しを迫られています。そうしたなか、注目を集めているのが「非対面」「非接触」を実現できるSNSでの動画広告です。その理由をデータから読み解きます。
動画市場は右肩上がり
新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の影響で戦略変更を余儀なくされているマーケティング活動。緊急事態宣言中に実施された調査からは、新商品をプロモーションするためのイベントやポップアップストアなど「対面」で「人との接触」が必要なPRへの投資を抑制していることがわかってきました(1)。反対に力を入れようとしているのが、SNSの活用です(2)。調査からもECやオウンドメディアなど、他の手法を大きく引き離していることがわかります。動画広告市場全体を見ると、2019年後半に実施された調査では、市場は右肩上がりに増加(3)。2023年には2019年の約2倍、5,000億円を突破すると推測されています。調査は新型コロナの影響を受ける前に実施されたものですが、withコロナの時代となっても、動画広告市場が今後も伸びていくのは間違いないでしょう。
約3割のユーザーがSNSの利用時間が増加
SNSを積極活用しようとする企業に対して、ユーザーの行動にはどのような変化が起きているのでしょうか。マーケティング戦略を考える上で気になるのは、外出自粛によるSNSの利用時間の変化でしょう。これは約6割の人が利用時間は「普段と変わらない」と回答する一方で、3割以上の人に増加傾向が見られます(4)。さらに、どのSNS利用が増えたかという調査からは、特にTwitterやLINEの利用が増加していることがわかります(5)。背景には「SNSを利用する目的」が影響しているようです(6)。日常的な情報収集に使うTwitterと、友人とのコミュニケーションに使うLINEが新型コロナの情報収集にも使われた反面、Instagramは趣味や好きなことに関する情報収集に使われることが多いため、新型コロナによる利用増加が少なかったと推測できます。