2019.12.26
STEP5・失敗しないための「管理の見える化」 失敗しないプロジェクトマネジメントのために
プロジェクトの進行上、いかに期日通りに物事が進んでいるのか。関わるメンバー全員がきちんと状況把握できることが肝要です。具体策の1つがタスク管理表です。
細かな進捗管理はタスク管理表で
進捗状況の管理は、ガントチャートやWBSで行うことが多いと思います。タスクの依存関係を把握するにはいいのですが、ページ1枚1枚の制作などの進行状況を把握することには適さない場合があります。例えば、制作対象のページが100ページだとすると、チャートの本数も最低100本、これに内部レビューや顧客レビューなどが加わると300本ものチャートが必要です。これはかなり見づらいです。
見づらいと、俯瞰して把握できなくなり、遅延リスクなどを発見できなくなります。さらに、見るのが面倒になり、だんだんと管理が疎かになりがちです。ページ1枚ごとの進捗管理の場合、オススメは下の図表のようなタスク管理表です。タスクに対して、できた/できていないをシンプルに確認できる表なので、わかりやすいでしょう。
下のサンプルは、誌面のスペースの都合で設計段階の確認だけを載せていますが、実際には制作/製造工程やテスト段階など別フェーズも加えて管理するといいでしょう。毎週の動き方(P052)で確認すべき4点セット(スケジュール、WBS、ToDoリスト、課題)を示しましたが、ページ1枚1枚の進捗を管理するフェーズに入ったら、タスク管理表を4点セットに加え、WBSはタスクの依存関係を見るため、タスク管理表は細かい進捗を見るため、というように使い分けましょう。