2019.12.18
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リモートワークのスピードと質を高める「Teams」 電脳交通が全国に羽ばたく「コミュニケーション術」
地方発→徳島で地に足をつけたサービス開発。
電脳交通が全国に羽ばたく「コミュニケーション術」
近藤洋祐さん(写真左)
2015年「クラウド型タクシー配車システム」を開発、タクシー配車業務代行も請け負う(株)電脳交通を設立。吉野川タクシー代表取締役。
光本祥悟さん(中央)
2018年徳島大学を卒業し電脳交通に入社。営業やカスタマーサクセスを担当した後、現在はピープル&カルチャーチームリーダー。
瑞田信仁さん(写真右)
2018年電脳交通に入社。コーポレート業務、特に広報を担当。電脳交通以外に実家の家業にも従事し、ダブルワークを実践。
電脳交通は、タクシー配車サービスで一躍脚光を浴びるようになった企業。徳島県で活動していることでも注目を集めています。なぜ、東京などの大都市に本拠地を置かないのか。実は、その最大の理由は「地方にいるメリット」を活かすという点にあります。
とはいえデメリットがないわけではありません。しかし彼らは、コミュニケーションのスピードや質を落とさない工夫をすることで技術力を、そして課題解決力を高めて、全国からも熱い注目を集める企業として成長しているのです。
そこで今回は彼らが蓄積し、形にしたコミュニケーション術に注目し、お話を伺ってきました。そのポイントは、プロジェクトのマネジメントに課題を抱える多くの制作会社やサービス開発企業にとって、大いに参考になり、役に立つものでした。
今回の特集では、コミュニケーションの改善がひとつの重要なポイントになっていますが、ここでの彼らのお話にも学びがあるはずです。さっそくインタビューを始めましょう!
リモートワークの質をどう高めるか
——電脳交通さんは、徳島県徳島市に本社を置いているんですね。
[近藤]私が育ち、タクシーのドライバーをしていたここ徳島で、起業をしました。
——乗務員をされていたんですか!
[近藤]はい。自分が経験する中で強く感じた、「人手不足」や「規模の縮小」といった、地方のタクシー会社の課題を解決するお手伝いをしたいと考えて、「クラウド型タクシー配車システム」や「クラウド型タクシーコールセンターサービス」を展開しています。
そうした経緯もありますから、徳島のような“地方”で、地に足をつけて仕事をすることが大事だと思っています。ただ、最近は全国のタクシー会社にサービスを利用していただいていることもあって、年の半分以上は出張に出ています。
——今日は広報のさんと、人事・採用を担当する光本さんにも同席いただいていますが、お二人とも徳島ですか?
[瑞田]私は香川県の高松に住んでおりまして、Webページの管理やオウンドメディア(note)への記事投稿、メディア対応といった対外的な業務を担当しているのですが、本社からは少し距離があること、さらには実家のお寺の住職も並行してやっている関係で、リモートワークをすることも多いです。
[光本]私は徳島で育ち、徳島の大学を出て、新卒で電脳交通に入社しました。人事や採用に加えてコールセンターの運営管理も担当しています。この3人の中では会社にいることが多いです。
——他の方々はどうでしょうか。
[近藤]全体で80名ほどが働いているのですが、開発やコールセンターの仕事をしている者以外の、営業やサポートの担当者は全国津々浦々、さまざまな地域のタクシー会社を訪れています。
——そうした環境ですと、やはりコミュニケーションツール選びは重要ですね。
[近藤]2018年の春に全社的にTeamsを採用しました。それまでいろいろなチャットツールを試してきたのですが、我々の働き方や、地方のタクシー業界の特性といった点を考えるとベストなのではないかと考えました 。
——地方のタクシー業界の特性とは?
[近藤]いろいろな意味で「レガシー」、つまり、“昔ながら”の慣習が残っている点でしょうか。例えば「口頭での約束をしっかり守る」といったことなのですが、そこには「ログが残らない」といった課題が生じます。だからこそ、営業担当が何を話したか、その時の先方の反応はどうだったかといったことを確実に記録し、共有する必要があるのです。その点、Teamsではチャネルのコミュニケーションがしっかりとログで残りますし、WikiやOneNoteに書き込んで保存しておくこともできる 。さらに、ファイル共有機能も備えていますから、情報を保存し、いつでも利用できます。ここは他のツールで代替できない点です。
情報を一元化することで生じるメリット
——光本さんや瑞田さんはTeamsのメリットをどう感じていますか?
[光本]一つはTeams上でアポイントやタスクも管理できる点です。情報を一元化できるので、効率だけでなくコミュニケーションの質も上がると思います。それとTeamsがスマホからも利用できる点も24時間動き続けるコールセンターを運営している弊社にとっては大きなポイントです。万が一のトラブルがあった場合にデスクから離れていても、情報をしっかりと共有できますので 。
[光本]私も情報の一元化は大きなメリットだと感じます。広報の仕事では、情報を最適なタイミングで必要な人に届ける必要がありますが、Teamsであれば、例えば近藤が誰とどういったコミュニケーションをしているか、開発や営業がどう動いているのかといった点を確認することも容易です。情報の適切な取捨選択ができるようになったと思います。
[近藤]我々のようなサービス開発から運営までを手がけている企業では、それぞれの部門が担当している仕事の専門領域はともかく、その論理であったり、向かっている先を共有しておくことは重要です。私も営業や開発と情報共有ができておらず、お客様にガツンと怒られたことがありますが(笑)、Teamsではそれぞれの部署が、オープンにコミュニケーションしている様子を覗くことができますから、理解が進みやすい。
[光本]「この書き込みは目を通して」と、メンションを飛ばすことも多いですよね。
[近藤]情報を特に伝えたい相手を指定できるメンションは非常に便利ですね。日々、使いまくっています。
——使い方にルールは設けていますか?
[瑞田]例えば、チャネルの書き込みを「見ました」と書き込む代わりに「いいね」ボタンを押す、といった程度でしょうか。ガチガチにしてしまうよりは、自然と使い方が定まっていった感じです。
——なるほど。…ところで、冒頭で瑞田さんが「お寺の住職もしている」とお話しされていたのがずっと気になっているですが(笑)、そちらでもTeamsを活用していたりするのでしょうか? オンラインで読経したりとか。
[瑞田]いや、そちらこそ本当にレガシーな業界ですので、なかなか…(笑)。
——そうでしたか、それは失礼いたしました! そろそろ誌面も尽きました。今日はみなさん、ありがとうございました。
企画協力:日本マイクロソフト株式会社