【コラム】栄ばあちゃんから学んだプロジェクトマネジメント|WD ONLINE

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One's View コラム Web Designing 2020年2月号

【コラム】栄ばあちゃんから学んだプロジェクトマネジメント 今号のお題「プロジェクト マネジメント」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

今回のテーマが「プロジェクトマネジメント」ということで、これまでのプロジェクト経験を思い返すと失敗ばっかりだったな…と途方にくれています。

私は2004年にプロモーション部門に異動したのですが、一度出戻りしており、2014年から3年間はシステム部門にいました。プロジェクトマネジメント業務も担当する中、当時は戸惑うことも多かったです。でも、今ではいい経験になったなと思っています。

プロモーション部門ではいかにトレンドをとらえて「面白い!」と思ってもらえるかを考えるのが重要です。広告代理店、印刷会社、Webメディアなどと付き合いながら、基本的にはポジティブな意見を言い合って仕事を進める風潮があります。 一方、システム部門では、プロジェクト上のマイルストーンに対して差分がないかを細かくチェックしていくなど、緻密な印象がありました。今では双方の経験から、プロジェクトマネジメントをしっかり実施したうえで、そこにアイデアを発散させるブレストの場をつくり、発散させて面白いものをつくる重要性を感じています。ただ面白いだけでは、うまく伝わらないこともありますが、右脳と左脳の掛け算で確実に面白さを伝えることこそ、プロジェクトマネジメントの極意といえるのではないでしょうか。

当社では新しく事業立ち上げを行う時、各部署横断メンバーによる「プロジェクト」や「タスクフォース」が発令され、そこでリーダーを拝命することもあるので、今でもプロジェクトマネジメントと直面する機会はあります。その際、特に意識しているのは、メンバーとのコミュニケーションです。そうした意識を持つようになったきっかけは、映画『サマーウォーズ』でした。最後にその話もしたいと思います。

当時、プロジェクトをまとめる立場にいるとガチガチな管理をしてしまい怖がられることも多かった私は、ある日、大好きなサマーウォーズを金曜ロードショーで見返していました。その時、登場するキャラクター「栄ばあちゃん」が一家を束ねる様子を見て、「これってマネジメントだよなー」とぼーっと考えたことがあります。もちろん、栄ばあちゃんは怖いのですが、一家の全員が信頼していて、どーんと構えている。そして個々人のことをしっかりみている。こうしたマネジメントに感銘を受け、「きちんとゴールと役割、スケジュールは明確にした上で中心にどーんと構えて、一人ひとりとコミュニケーションをとる」というスタイルに変えることにしたのです。

実際に“栄ばあちゃん流”マネジメントに変えてみると、メンバーが各々の役割を活かして自発的に動くようになった印象があります。私はまだ栄ばあちゃんの年齢から半分くらい。これからもコミュニケーションを大切にして、うまくプロジェクトマネジメントしていけたらと思います。

映画『サマーウォーズ』にて一家をまとめる陣内家当主・栄さんの様子は、まさに理想のプロジェクトマネジメントです

 

ナビゲーター:白井明子
(株)ローソン マーケティング本部 シニアマネジャー  デジタルドリブンな取組の推進を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC新事業検討委員会委員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/

掲載号

Web Designing 2020年2月号

Web Designing 2020年2月号

2019年12月18日発売 本誌:1,560円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

効果的なコミュニケーションを生む“ベストチーム”のつくりかた

サンプルデータはこちらから

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予定通りに進まないWeb制作の壁を突破せよ!

失敗しない
Webビジネスのプロジェクトマネジメント

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Webビジネス、ひいてはWebサイト制作のプロジェクトにおいて、「当たり前」でありながらも最大の難関と言えるのが、
「予定通りに完遂する」ではないでしょうか。

クライアントと制作サイド、どちらも大勢の人間が関わり、多くのステークホルダーが存在するWebのプロジェクトでは、
全員の共有がうまくいかなかったり、責任の所在が曖昧になったり、立ち上げ当初には思いもよらなかったトラブルが発生したりと
スムーズに進めることが難しくなってきます。

しかし、スピードが勝負のWebビジネスの世界において、プロジェクトの遅れは致命傷になりかねません。
また、万が一プロジェクトがうまくいかないと、利益の損失、機会の損失はもちろん信頼の損失にも繋がります。

そこでWeb Designing2020年2月号では、

「なぜ、プロジェクトはうまく進まないのか」

を掲げ、その原因の中でも特に重要な
「スケジュール」「コミュニケーション」にフォーカスして
機会損失・利益損失・信頼損失の事態にならず成果をあげる「失敗しないプロジェクトマネジメント」のコツを
お届けします。



【こんな方におすすめ】
◎クライアントワークで上流から関わる制作会社のディレクター、デザイナー
・企業のIT推進担当、Web担当者、マーケター


【内容(予定)】
●プロジェクトの流れを把握しよう
●失敗しない「ゴール設定」
●失敗しない「チーム作り」
●失敗しない「状況把握」
●失敗しない「内外調整」
●失敗しない「成果・評価」

●定例会議がグレードアップする「プロジェクトスプリント」
●PM担当者のための理想のPDCAサイクル
●目的が途中でブレないために「なぜ」を追求せよ

●プロジェクトを円滑に進める最強ツール活用術
Backlog/Googleスプレッドシート&Microsoft Excel/Trello/Slack/Chatwork

●Webビジネスのプロジェクトマネージャー育成/採用講座

●動画のプロジェクトマネジメント
●SNSのプロジェクトマネジメント

『Web Designing』2020年2月号の連載記事「知的財産権にまつわるエトセトラ」に誤りがございました。
下記の通り訂正し、読者ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

129ページ右段上から3行目について
(誤)市立芸大
(正)造形芸大