【コラム】動画マーケティングにおけるVTuber活用のメリット|WD ONLINE

WD Online

One's View コラム Web Designing 2019年8月号

【コラム】動画マーケティングにおけるVTuber活用のメリット 今号のお題「動画」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

今回は、5月21日にお披露目した「からあげクンVTuber」についてのお話です。制作を担当したCandee社の古岸和樹社長とは、2018年10月にTV番組で共演しており、そのご縁でVTuberを検討し、約半年でのデビューとなりました。弊社の大森、服部、岩立の3名が和気あいあいとコンセプト設計から撮影まで担当しています。その中でマーケティングにおけるVTuber活用のメリットをまとめました。

1. 他のVTuberや企業をつなぐブリッジになれる

これは私ではなく、古岸さんによる言葉です。VTuberは現在7,000人を突破しており、群雄割拠の様相です。ゲーム、音楽、飲料など、さまざまな業種の企業が参入しているので、VTuber同士をつなぎ、新たな価値が創造できたら面白いなと思います。そのうえで目指しているのが、からあげクンのアイドル化。VTuberはかわいい女の子ばかりなので、からあげクンVTuberは、かわいいペット的な存在になれるのでは…(まるっこいですし)。

2. 屋外ロケに強い

からあげクンはこれまで、東京ヤクルトスワローズのつば九郎さん、新日本プロレスの内藤哲也さんなどと一緒に、着ぐるみで10作ほどコラボ動画を撮影しています。着ぐるみを使った撮影にはスタジオが必要なため、屋外のロケに弱点がありました。今回、JAXAさんと「JAXA宇宙センター」での撮影を行っており、その際には、宇宙センターに大きな着ぐるみを持っていくという物理的な問題点がありました。それを解決してくれたのが、からあげクンVTuberです。キャラクターのデータを使えば、着ぐるみがなくても、撮影した場所の映像と組み合わせて、あたかもロケに行っているような動画がつくれます。

3. VTuber同士の撮影に強い

人気VTuberであるキズナアイちゃんとのコラボ動画を5月31日に公開しました。お互いVTuberの3Dデータを持つ2社で編集しあって完成した動画です。これまでは着ぐるみだけで声もありませんでしたが、VTuberという手段によって、バーチャル空間におけるキャラクターとのコラボレーションが行いづらかった課題を解決できました。今後も国内外の多くのVTuberとコラボしていけたらと思います。

ローソン公式YouTubeチャンネルでは、からあげクンVTuberの登場する動画を随時アップロードしており、JAXAさん、キズナアイちゃんとの動画も視聴できます。なにしろお披露目したばかりのVTuberのため、どれだけ売上効果を出してくれるのか未知数ですが、初速でのPR効果は想定以上でした。あとは、愛情をもって長く愛されるキャラクターとして育成していきたいと思います。

JAXAさん(上)、キズナアイちゃん(下)、それぞれと制作した、からあげクンVTuberのコラボレーション動画。今後もさまざまな企業やVTuberとコラボさせたいです

 

ナビゲーター:白井明子
(株)ローソン マーケティング本部 シニアマネジャー  デジタルドリブンな取組の推進を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC新事業検討委員会委員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/

掲載号

Web Designing 2019年8月号

Web Designing 2019年8月号

2019年6月18日発売 本誌:1,559円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

動画を作った! そのあとどうするの?

サンプルデータはこちらから

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「つくるだけ」では役に立たない!

Web動画を課題解決につなげる
必勝方程式

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

数年前より、Webマーケティング界隈では動画を使った施策が主流となってきました。
主要SNSプラットフォームも軒並み動画への動きを活発化させ、
インスタグラムストーリーやFacebook LIVE、TikTokなどさまざまなサービスが登場しており、
「動画は当たり前」という状況はますます加速しています。

これまでは「動画をつくる」ということに関してお金と時間、人手がかかり大きな障壁となっていましたが、
今ではスマホ1つで撮影でき、動画制作が手軽にできるツールも揃ってきました。
これで動画を使ってWebビジネスができる!…ちょっと待った!大事なことを忘れていませんか?

その動画、どう使ったらビジネスの課題解決に役立ちますか?
「動画をつくる」だけでは儲かりません。
それを本来の自分たちのビジネスの目的や課題(集客、商品売り上げUPなど)に結びつけて初めて意味があります。

せっかくつくった動画をどのプラットフォームに公開したらいいか、
動画を視聴した人にどんなアプローチをすれば購入まで誘えるか、
動画視聴者の動向をどんな数字を見て、どのように判断すればいいか…。

本特集では、せっかくつくった動画を120%ビジネスの結果に結びつけるために必要な考え方、
すべきことなどを系統立てて整理しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
集客や販売促進といった「外向け」の動画活用から、採用、研修、インナーブランディングといった「内向け」の
動画の効果的な活用法まで網羅!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



【本号を読むメリット】
・動画を使った効果的な取り組みや戦略の立て方がわかる
・「動画をつくる」「動画を活用する」「動画を運用する」それぞれの目的で効果的な知見を得られる
・動画そのものだけに注目するのではなく、動画をビジネスのピースの一つとして、俯瞰的なビジネス施策のイメージがつかめる



【こんな方にオススメ】
■動画を作成したけどイマイチ期待する結果が出ていない企業Web担当者
■動最近話題の動画系サービスをマネタイズにつなげたい企業担当者
■動画作成は得意だけど、それを効果的に活用する施策提案までできるようになりたい制作会社
■動画施策を提案したいけど、決裁者に費用対効果がうまく説明できない担当者