2019.02.27
データで見渡すCMSの現状 各種の統計データからCMSの「今」を読み解く
誰でも簡単にWebサイトのコンテンツを運用・管理できるのが「CMS」です。しかし、自社以外が何のCMSをどのように使っているのかを知ることは案外難しいものです。そこで、ここではWeb解析のさまざまな調査データからCMSの現状を知るための数値やトレンドについて解説します。
オープンソース系CMSはWordPressが圧倒的
CMS(Content Management System)はWebサイトを管理・更新できるシステム全般のことを指します。そのため、広い意味ではブログサービスやSNSもCMSに含まれます。そこで、ここでは「CMSツール」として認知されているサービスを対象とした市場シェアを調べてみました。
調査会社によって多少結果は異なりますが、オーストリアのQ-Success社が運営する「W3Techs」によれば、オープンソース系のCMSである「WordPress」が2010年の調査開始以来、常に6割以上の市場シェアでトップを維持しています(図1)。また、同調査では800種類以上あるとされるCMSツールのうち、612種類をモニターしていますが、600以上が市場シェア1%未満となっています。
日本国内のCMS市場シェア調査はW3TechではWordPressが93%、次いで「Adobe Dream weaver」(3.4%)「EC-CUBE」(2.5%)となっていますが、こちらは開発者向けのプロファイリングサービス「BuiltWith」による調査(図2)と併せて見ていくと実態を捉えやすいと考えられます。