[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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saihas_44.gif▲斎田-△長谷川戦は、長谷川女流初段が軽い動きを見せている。取られそうだった5筋の歩を突き捨て、▲同金と取らせて形を乱してから△6一飛(図)と引く。歩損だが、先手陣が薄いことでバランスは取れているという考え方だ。「実戦的な指し回しですね」と千葉六段。先手中央に金銀を繰り出して非常に手厚い陣形になっている。囲いの薄さは突破を許せば致命的な弱点になるが、手を作らせなければこの厚さが生きてくるだろう。先手が押さえ込むか、後手が軽い動きで突破口を見つけるか。スリリングな中盤戦になりそうだ。
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(軽やかな動きを見せる長谷川女流初段。押さえ込まれないよう注意が必要だ)

(文)

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本局の主催紙解説を担当するのは千葉幸生六段。2局の形勢について尋ねると、「まだ形勢に差はついていないと思いますが、どちらも先手が指しやすそうですね」と答えた。

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▲清水-△里見戦は、駒の活用度が互角のため、堅さでまさる先手持ちのようだ。「▲2七飛を見たときは先手の手が詰まっているのかな、と思ったのですが、こうなると手が作れれば先手ペースになりそうですね。玉が堅いので」と千葉六段。
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▲斎田-△長谷川戦も、金銀をすばやく展開した先手持ち。「後手は5筋の位が負担になっています。4筋の金銀が立ち遅れているのが痛いですね」と千葉六段。おそらく、後手に4筋の金銀をゆっくり活用する時間はないだろう。長谷川女流初段としては、戦いの中でうまく活用して駒の力が発揮できるようにしたい。
(文)

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定刻の13時になり、対局再開。▲斎田-△長谷川戦では再開してすぐに手が進み、6筋を争点にして小競り合いが起こった。

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▲清水-△里見戦に未だ大きな動きはない。里見女流三冠は腕組みをしてうつむき、顔を上げると険しい表情で盤面を見つめた。

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(文)

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12時10分になり、昼食休憩に入った。▲清水-△里見戦では富月師作の菱湖(りょうこ)書、▲斎田-△長谷川戦では同じく富月師作の錦旗(きんき)書の駒が使われている。


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simsat_51.gif▲清水-△里見戦は持久戦に進んでいる。先手は金銀四枚の美しい銀冠を築き上げた。後手は先手の飛車先を受けるために飛車を2筋に回ったが、これは先手のポイント。このように受けた形では、後手から戦いを起こしにくくなる。ただし先手もどこから仕掛けるのか、と問われると難しい局面と言えそうだ。
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(文)