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新刊案内「美濃囲いを極める77の手筋」 ~美濃囲いの弱点と受け方~

2016.02.19 | 島田修二

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皆さんこんにちは。
一番好きな法律は「禁中並公家諸法度」の編集部島田です。


今日も元気に新刊案内いきます。本日ご紹介するのは来週、2月23日(火)に発売される藤倉先生の新刊「美濃囲いを極める77の手筋」です。



「美濃囲いの最大の魅力は何といっても5手で囲えることです。手数のかからない囲いは他にもありますが、これほど堅くて安定している囲いはありません」(本文より)


本書は振り飛車党の藤倉先生が徹底的に美濃囲いにこだわった本です。
L・O・V・E!美濃囲い!です。
まず美濃囲いの弱点、美濃囲いに対する攻め筋を解説し、その後、それに対してどのように受ければいいかが分かりやすく書かれています。

では、早速本書の中身を少しみてみましょう♪

第1章は「美濃囲いについての基本」と題して、美濃囲い、高美濃囲い、銀冠、▲3九玉型美濃囲いのメリットとデメリットについて説明しています。こんな感じです。





ふむふむ。にゃるほど。

美濃囲いは角のラインと端が弱い。特に藤倉先生は「美濃囲いに対する端攻め」に昔から苦労してきたそうで(と、コラムに書いてあります)端に対する思い入れ(執念)がすごいです。

第1章はこんな感じで、第2章以降は例題を使って具体的な手筋が解説されています。
タイトルにある「77の手筋」の部分ですね。

第2章 横からの攻めへの対応
第3章 端攻めへの対応
第4章 縦や斜めなどその他の受け方
第5章 プロの実戦から見る受け方


今日は77ある手筋の中からいくつか紹介しますので、皆さんも考えてみてください。


まずは基本から。


次に居飛車から△4八金と打つのが基本中の基本の攻め方です。と、いうわけでそれを先に受ける▲5九歩が正解ですね。



では次はどうでしょう?



次にやはり△4八金がありますが、今度は▲5九歩が打てません!

と、いうわけでここでの正解は▲6九歩△同龍▲5八銀△8九龍▲6九歩ですね。



めちゃくちゃ堅くなりました。居飛車側から見ると玉が地平線の彼方です。ホライゾンです。


調子が出てきたところで次は端攻めの問題いってみましょう♪



そうです。これは▲2七銀で受かってますね。



もしくは▲1七同香と取ってしまって、△1六歩▲同香△2四桂▲2七銀でも大丈夫です。



端攻めに対して▲2七銀が鉄則といってもいい手で、藤倉先生は美濃囲いで▲2六歩を突くことを強くオススメしています。


さて、では次の問題ではどうでしょうか?



むむっ。今度は▲2七銀とできません。▲1七同香は△1六歩~△2四桂で困るし、▲1七同玉は非常に不安定になります。

これは難問です。

難問ついでにもう一つ。



まず、居飛車の狙いを見抜くことが難しいです。そしてそれが分かったところでどうするかがまた難しい。ちなみに▲6六角は△4四角があるのでうまくいきません。


最後に出した2問が分かったという方はsoft@mynavi.jpまでご連絡ください。

私が「美濃囲いマスター」の称号を差し上げます。


と、いうような感じで、本書は美濃囲いの基礎知識と77の手筋が載っておりまして、美濃囲いを極めようという藤倉先生の執念がこもった一冊です。
発売は来週です。ご期待ください。


それでは皆さん、今週も良い週末将棋ライフを!!

 

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