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「対居飛穴最終兵器」を解説した本を編集中です

2015.06.22 | 米澤孝至

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本日2015年6月22日はエヴァ○ゲリオ○第1話「使徒、襲来」の日だそうです。
ATフィールドが欲しい編集部の米澤です。

エヴァ○ゲリオ○とは関係ないのですが、今、「対居飛穴最終兵器」を解説した本を編集中です。
カバーのタイトル周りだけ固まったので、お見せします。どん。



そうです。矢倉流中飛車の本です。
居飛車党も振り飛車党も、矢倉流中飛車のことはよくわからないという人はかなり多いと思います。
だって、1冊も本出てないですから。
みんな知らないということは、指せば勝てます。
多分、そういうことです。

私はもう内容を読みましたが、意外な攻め筋も多く、居飛穴党の多くは矢倉流中飛車を指されるとかなり翻弄されちゃうと思います。
穴熊にがっちり組ませるのではなく、組みあがりの直前に仕掛ける変化が多いので、実はあまり堅さ負けしていないというのも、勝ちやすさの一つです。

今回、矢倉先生には10年以上の独自研究の蓄積に、最新の研究を上乗せして、矢倉流中飛車を余すことなく解説していただいています。

さて、少しだけ矢倉流中飛車を見てみましょう。

▽矢倉流中飛車、驚愕の仕掛け

まず矢倉流中飛車の基本図をご覧ください。



ここから▲6六歩と突いて穏やかに穴熊に組む手順はありますが、それなら中飛車側が普通に組んでも特に作戦負けにはなりません。
問題は▲6六銀型穴熊を目指してきたときです。
普通に組み合っちゃうと中飛車が作戦負けになります。(理由は省略)
では組まれたらどうすれば良いのか。

基本1図から▲9八香△6四銀▲6六銀△4二飛▲9九玉△4五歩▲2六飛△6五銀でテーマ1図。



思わず「ひょえー」と声が出ちゃう過激な仕掛けですが、これが後手良しなんですねぇ。
(そのため居飛穴側も金をくっつけてから9九へ向かうことになります)
続きは来週。