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新刊「わかる!勝てる!!石田流」 ~振り飛車らしい見事な返し技~

2015.06.11 | 藤原 哲

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みなさんこんにちは。最近スマホを新しくした藤原です。


今日はさっそく前回ブログの続きを続きを紹介したいと思います。
最後の局面がこちら。



△8九角と打たれてしまった局面ですが、どう受けるかという問題。
▲8七銀や▲8七角は△8六歩で終了。▲6五桂と跳ねるのは△6四歩で悪そうなので、ここは▲7九銀と引くしかないようです。
以下△7八角成▲同銀△8八飛成と後手は角を切って強襲を掛けてきます。



飛車を成られて先手失敗のようですが、ここで見事な返し技がありました。
それが▲8七角!





一見銀取りを受けただけのようですが、3二の玉を間接的ににらんでいるのがポイント。次に▲8六飛△7一金▲4三角成と龍を素抜く狙いを秘めています。
そこで後手は△9九龍と香を取りながら先ほどの狙いをかわしてきますが、ここで先手に3手一組の決め手が用意されていました。














それが、▲6一角△7一金▲4六飛!





4三が薄いという弱点を突いて、▲6一角と打つのが厳しい手。後手は△7一金と逃げるくらいですが、そこで▲4六飛!が強烈な一手。8七の角も利いてきてなんとすでに受けがありません。以下は△6一金に▲4三角成が実現して先手勝勢となります。

実戦でこういう手が指せれば相当気持ちいいでしょうねー。さすがにこの手順はうまくいきすぎた感じがしますが、△8九角と打ち込んでくるのはそうそううまくはいかないようです。
そこで後手も工夫を凝らしてきます。それが▲8六歩と仕掛けた際に△7一金と寄ってくる手。



一段下がっただけですが、同じように進めると今度は▲6一角の筋がなく逆に後手有利となってしまいます。




というわけで本書ではこの後別の攻め筋が紹介されていますので、ぜひご覧いただければと思います。ではでは