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下村記者の棋楽にいこう 第33手 今年のタイトル戦線は?

2015.01.06 | 

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 週将読者の皆様、本年もよろしくお願いします。昨年は衝撃の結果だった電王戦やら糸谷新竜王誕生。そして今泉アマプロ試験合格など、いろいろな話題に事欠かない将棋界でしたが、今年はどうなることでしょうか。

 まずは今年を占う意味でも昨年のタイトル戦線を調べてみました。下記は男女タイトル戦ですが、動きがあったのは13タイトル戦のうち意外にも4棋戦のみ。糸谷新竜王、羽生名人復位はインパクトがありましたが、タイトルホルダーの防衛が多い年でした。
 

タイトル 竜王戦4-1  奪取 糸谷哲郎
      名人戦4-0  奪取 羽生善治
      王位戦4-2持 防衛 羽生善治
      王座戦3-2  防衛 羽生善治
      棋王戦3-0  防衛 渡辺 明
      王将戦4-3  防衛 渡辺 明
      棋聖戦3-0  防衛 羽生善治

      マイナビ3-1 奪取 加藤桃子
      女流王座3-0 獲得 加藤桃子
      女流名人3-0 防衛 里見香奈
      女流王位3-1 防衛 甲斐智美
      女流王将2-1 防衛 香川愛生
      倉敷藤花2-1 防衛 甲斐智美


 羽生名人と渡辺二冠は防衛戦では鉄のゴールキーパーとなって無類の強さを発揮しました。今年も両者の防衛戦での強さは変わらぬことでしょう。ただし中立のファンの立場から言えば、昨年のタイトル戦は一方的なスコアも多かったので、番勝負はやはりフルセットまで見たいという願望もありますよね。

 タイトル戦の総対局数はすべてフルセットになれば計69局。昨年行われたのは53局ですので、あと16局分楽しめれば、より棋界も盛り上がることでしょう。週将記者はその分忙しくなりますが、そうなればのぞむところです。今年も週刊将棋をよろしくお願いします。