明けましておめでとうございます。将棋世界編集部です。
1月5日は毎年恒例の将棋堂祈願祭と指し初め式でした。
まず将棋会館の隣にある鳩森神社で「将棋堂祈願祭」が行われます。
普段は扉が閉められている将棋堂が開かれ、神主さんの祝詞と共に将棋連盟役員、棋士、女流棋士、関係者らが将棋界の繁栄を祈願。
その後、将棋会館の特別対局室に移り「指し初め式」。谷川会長から、1手ずつ順番に指していくという、将棋界の新年の儀式。儀式といってもさほど堅苦しくはなく、緩やかな緊張感、といった感じ。これを見ると新年が来たなあ、という気がします。
今年はなんと、乃木坂46の伊藤かりんさんが出席しました。現在将棋ウォーズ4級の伊藤さんは、向かいに座った谷川浩司日本将棋連盟会長を相手に堂々の△9四歩。
「緊張しましたが経験できてよかった」と笑顔を見せた。
現在発売中の将棋世界2月号「かりんの将棋上り坂↑」では5級と紹介された伊藤さんだが、この日はすでに4級。おお、順調だ。
ちなみに、一部ネットの情報で勘違いされている方がいたので、ここで訂正。
・会長相手に初手端歩とは
→伊藤さんが登場したのは最初ではありません。今年は谷川会長は初手と途中の2回、登場しました。
・ひとり2手か3手指して交代だろ?
→関東の指し初め式に関していうなら、ひとり1手です。将棋盤は1面で、その周囲を人が取り囲んで座っており、1手指すと交代して指し継いでいきます。勝負はつけないのが慣わしですが、過去うっかり?詰んでしまったことはあるらしいです。
関西の指し初め式は将棋盤が6面用意されており、もう少しゆるい雰囲気で行われます。皆思い思いの場所に座って数手ずつ指していっているようです。