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新刊案内「全戦型対応囲いの破り方」~第2問で知った衝撃の手筋~

2014.10.07 | 島田修二

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みなさんこんにちは。
編集部のトリンドル島田です。

今日は10月15日発売の及川先生の新刊
全戦型対応!囲いの破り方」を紹介したいと存じまする。

さて、この本はどういう本かといいますと
将棋世界の付録としてAmazonで異例のヒットとなった及川先生の「囲いの崩し方」【美濃編】【矢倉編】【穴熊編】の3冊から問題を厳選しさらに新題を95問も追加して、合計180問の書籍となったものです。

半分以上が新題ですから、付録を読んだ方でも十分楽しめると思います。

昨日編集部に見本が届いたので早速開けてみた私。

すると第2問がこんな問題だったのでございます。



なんだろう・・・わからん。

ぱっと見て私が思いついたのは以下の3つ。

①▲2五銀
②▲3五銀
③▲2五歩
④▲3三歩

違う。どれも違う。
というか、▲2五歩って絶対違う。

まさかとは思うが、こんな手じゃないだろうな、と思いつつ考えたのが以下の3つ。

①▲2四角
②▲2四飛
③▲3七桂
④▲1四歩

いやいやいや、んなわけない。

ん?ま、まさか??

な・・・▲7八飛・・・?

次に▲7一飛成~▲2四角~▲2三歩を見た絶妙手!?

あかん、そんなこと言い出している時点であかん。

そしてページをめくってあった答えがこれ。


さ、さ、さ・・・▲3四歩!!?

「羽生が舞う様な手つきで次の一手を指した。それは控室の誰も予想だにしない一手であった。―▲3四歩。矢倉城の天守閣に穴を穿つような好手。これで後手しびれている。以下、数手で島田の投了となった。名人防衛の瞬間だった」

こんな文章も書きたくなるようなおしゃれな一手じゃあ、あーりませんか。

▲3四歩に△同金なら▲3五歩△3三金▲2五歩で銀が死んでいるという!

 

げに恐ろしきは手筋の力

2問目でこんなに感動してしまうとなると、1冊読み切る頃にはスーパーサ○ヤ人になれそうです。

みなさんも囲いの破り方、全180問、どうぞご堪能くださいまし。