2018.05.09
Mac Fan独自の視点で、アップル周辺の最新ニュースや話題に切り込む!
このところ、iPhoneで撮影した映像作品やミュージックビデオを見かける機会が増えてきた。どれも「本当にiPhoneで撮ったの?」と疑ってしまうほど印象的な映像ばかりで、いったいどのように撮影されているのか不思議に思った人もいるだろう。実は、そうした映像のいくつかは「FiLMiC Pro」というアプリを使って撮影されている。
FiLMiC Pro
【開発】FiLMiC Inc 【価格】1800円
【場所】App Store>写真/ビデオ
プロも認めるクオリティ
最近、一部の映像クリエイターの間で、「フィルミック・プロ(FiLMiC Pro)」というiOSアプリが話題を集めている。iOS標準のカメラアプリと違って多彩な設定ができる点が評価されており、世に出ているいくつかの映像作品はこのアプリで撮影したと明かされている。
フィルミック・プロと標準のカメラアプリとの機能差を挙げればキリがないが、筆頭に挙げたいのは動画のフレームレートを幅広い範囲から設定できる点だ。標準のカメラアプリでは30fpsと60fpsのみだが、フィルミック・プロでは24fpsから240fpsまでの8段階から選択できる(240fpsは最新機種のみ)。高フレームレートに設定すれば被写体の素早い動きも滑らかに捉えられるようになるし、映画の基本フレームレートである24fpsで撮影すれば、それだけで映画のような印象に仕上がってしまうから不思議だ。
また、より本格的な映像手法を使える点もフィルミック・プロの魅力の1つ。たとえばピント合わせでは、ビデオカメラや一眼レフカメラのようにピントリングを回す感覚でフォーカスすることができる。最初はあえてピントをずらしておき、徐々にピントが合っていくという演出が可能になるわけだ。
さらに、ズームスピードもコントロールできるので、一定速度でじわじわとズームするといった撮影もできてしまう。このように「意図に合わせてカメラをマニュアルコントロールする」といったことは、標準のカメラアプリには到底できない芸当である。