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元『マンスリーよしもと』編集長はiPhoneとiPadで自己流ワークスタイルを実現

コミュニケーションの達人が語る今のiPhoneに足りないものとは?

文●栗原亮

Mac Fan独自の視点で、アップル周辺の最新ニュースや話題に切り込む!

元吉本興業の広報マンでコミュニケーションに関する著作も多い竹中功さん。仕事でも趣味でもiPhoneとiPadをフル活用しているが、コミュニケーションを高めるためにもっとも大事な要素がまだ足りていないという。これからのiPhoneやiPadに必要なものは何かを聞いてみた。

 

 

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竹中 功

謝罪マスター。株式会社モダン・ボーイズCOO。1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部法律学科卒業、同大学院総合政策科学修士課程修了。吉本興業株式会社入社後、宣伝広報室を設立し、月刊誌『マンスリーよしもと』初代編集長を務める。お笑い芸人の養成学校、吉本総合芸能学院(よしもとNSC)の開校や、プロデューサーとして心斎橋筋2丁目劇場、なんばグランド花月、ヨシモト∞ホールなどの開場に携わる。沖縄映画「ナビィの恋」、香港映画「無問題」の製作、河内家菊水丸のマネージャーとしてイラク・バグダッド、ロシア・モスクワ、北朝鮮・平壌公演などもプロデュース。【URL】facebook.com/osaka.takenaka

 

 

吉本興業にMacを導入

竹中功さんはお笑い芸能プロダクションの吉本興業に入社して間もなく、同社では初となる宣伝広報室の立ち上げを行い、そこから長らく同社の“顔”として社内やメディアとの間をつなぐコミュニケーションに尽力されてきた人物だ。その活動は広報マンとしての枠を越え、若手お笑い芸人の養成学校NSCの創設や月刊誌『マンスリーよしもと』の初代編集長としての活動、映画製作のプロデューサーなど多岐に渡る。

また、これまでの経験を活かし、吉本退社後も講演や執筆活動などを精力的に行う。熱烈なMacユーザとしても知られる竹中さんに独自のワークスタイル論や、コミュニケーションのプロの視点から最近のアップル製品に対する考えを聞いた。

ー竹中さんがMacユーザになったきっかけは何ですか?

80年代後半のことですが、当時まだ家庭用のファクスは普及してなくて、NTTの窓口からファクスを送れるというサービスがあったんです。それで自宅から原付に乗って向かったんですが、その途中に車に轢かれまして「何でプレスリリース送るのに命がけでいかなあかんねん!」と思い、自宅でファクスもできるというMac(SE/30)を導入したのがきっかけです。それから吉本にもMacを導入しまして、現在でも仕事でバリバリ使っています。

ー書籍を何冊か執筆されていると聞きましたが、そこではiPhoneをお使いになっているそうですね。

『よい謝罪』(日経BP社)と『よしもとで学んだ「お笑い」を刑務所で話す』(にんげん出版)は、iPhoneだけで書いたものです。何でそんなことしたのかというと、世の中に情報が溢れすぎているから。「頭の中に入っていること」と手元にある「資料を調べたり情報を整理すること」を切り離すには、標準アプリの「メモ」で書くのが一番やと。

たとえば、構成を5章立てで各6項目について書こうと思ったら、30項目分のメモを作って担当編集者などと構成を共有しておき、思いついた部分からどんどん書き始めます。調べないとわからないことは「家で◯◯について調べる」と書いておいて、気分が変わったら次の章を書いたりして、項目が増えたり話の順番が変わったらそのことを「電話する」といったこともメモに残します。そうやって自分の考えを書くことと資料を調べることを分けておかないと、時間が足りませんし、自分の持ち味が出ないというのもあります。

ー短い単位で次々スピーディに書いていくのはアジャイル開発に通じる部分もありますね。書かれる場所にもこだわりがあるんですか。

自分の中のものを整理していったんすべて出し切るには、飛行機の中のようにネットがつながらないところのほうがいいです。最近は飛行機でもWi−Fiがつながったりしますが、僕の場合は何も情報が入ってこない移動中が一番集中できる。この前も仕事と遊びを兼ねて、マイルを貯めるために大阪と石垣島の往復チケット買っておいて、石垣から東京経由でバンコク往復なんてことをやってました。その隙にiPhoneで原稿も書けてしまうわけです。

ー弾丸ツアーですが、そのほうが集中できるんですね(笑)。iPadはどのようにお使いでしょうか。

文字校正のための原稿がワードで送られてきたときはMacで作業することもありますが、なるべくPDFで送ってもらい、9.7インチのiPadプロで作業してます。もちろんそのためにアップルペンシルも買いました。あと、最近始めたばかりのユーチューブの編集でiMovieも使ってます。文章でも映像制作でも、基本的には限られた環境でも目一杯やれば相当なことができるんでね、使い込んでみて必要なことが出てきたら、また別のものを買えばいいと思ってます。

 

 

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竹中さんのバッグの中にはiPhone 7と9.7インチのiPad Pro、モバイルルータやモバイルバッテリなどが詰め込まれている。この装備のままニューヨークやタイのバンコクに出張し、機中で原稿を書いたりなどの作業をこなしているとのこと。「メインはこのiPad Proですが、自宅には12インチのiPad ProとTouch Bar付きのMacBook Proなど多数のApple製品があります」。




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