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7つの顔を持つ現代版電蓄「Superior LP」

文●古田 誠

「Superior LP」は、レコード、CD、ラジオ、カセットテープ、USBメモリなど7つの機器に対応した注目製品です!

7つの顔を持つ現代版電蓄

休日くらいは、のんびりラジオでも聴きながら横になっていたい。ラジオがつまらなければ、昔のアナログレコードを引っ張り出して聴いていたい。楽しいラジオ番組や良い楽曲を見つけたなら、それはもう録音するしかありませんね。ついでに、これらの作業は1つのデバイスで完結させたいものです。

そんな欲張りなあなたには、電気蓄音機(電蓄)に似た「スペリオール・エルピー(Superior LP)」をおすすめします。この新時代の電蓄は、レコード、CD、ラジオ、カセットテープ、USBメモリなど7つの機器に対応。電蓄のふりして、ブルートゥースも備える現代的な一面もあり、iPhoneやMacBookからの音も簡単に再生できます。恐ろしいことに、気に入った楽曲やラジオ番組は、USBメモリにそっくり録音できるという至れり尽くせりな機能まで搭載。まさに7つの顔を持つミュージックプレーヤです。

 

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デザイン全体は、昭和時代のアンサンブルステレオを意識したレトロ調を採用。上部の蓋を開けるとレコードプレーヤが出てきます。前面の半分以上のスペースがスピーカで占められ、中央に半円形のラジオ周波数をチューニングするダイヤルがレイアウトされています。この周波数盤も、少し年月が経ったかのような程良いセピア色で、ラジオ好きには胸キュンもののカラー。ダイヤル下にはCDトレイと操作ボタンがパネル状に配置されていて、色調もクラシックで雰囲気抜群です。

正面向かって右側のボリュームやAMとFMの選局ダイヤルは、適度な重さがあって好感が持てます。一方、左側にある再生ソースを選ぶファンクションセレクタは、切り替え時にヘナヘナしてしまい、私の好みからは少し外れるようです。また、中央の三文字表記の赤LEDが現在のモードなどを表示しますが、表示内容が何を示しているのかわからないときがあります。特に表示を見なくても直感的にわかる工夫があれば、より親切だったなと感じました。

 

 

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レトロな雰囲気でレコード再生

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上蓋を開けると、アナログレコードプレーヤがあります。全体的にプラスティック感がありますが、スムースに再生できるところはグッド。手動で針をレコードに落とすのに結構神経を使います。

 

レガシーと現代風の調和

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見慣れてくると味のある操作パネル。昭和の良き時代のデザインと、現代の無機質な素材感が調和しています。操作感に関しては、レスポンスがワンテンポ遅れ気味。

 

 

初心者に優しく、音良し

付属のソフトはMacやiOSに対応しており、再生している音をデバイス内に取り込めます。僕の場合、何度か挑戦したのですが、iPhoneやMacのバージョンが合っていなくて、残念ながら十分な確認が取れませんでした。説明書によると、このソフトウェアでiTunes用に編集できるので、扱い勝手は良さそうですね。

レコードからUSBメモリへの録音は、僕の大好きな大瀧詠一の通算11枚目のシングル「フィヨルドの少女」で試してみましたが、あっさりと一発で録音できて拍子抜けするほど簡単です。40代以上の音楽好きな人は、かつてレコード店で買い集めたLPレコードがたくさんあるはずですから、簡単にデジタル化できて大変重宝しそうです。

また、ラジオ機能が非常に優れているのもポイント。ワイドFMと呼ばれるFM補完中継局の周波数90・1MHz以上が受信可能で、周波数目盛りを見ると108MHzまで受信可能。FMもAMも感度が良くて、木造建ての建物なら簡単に各局が受信できます。簡易なFMアンテナも付属していて、受信調整が可能。AMは筐体全体の向きを変えることで受信調整できます。

レコードプレーヤ部分は、ゼロバランスや針圧調整などの面倒な調整が不要なタイプで、初心者にも簡単に扱えます。一方、ピックアップやアーム部分などはプラスティッキーな雰囲気です。重厚感は求めないにしても、せっかく外観に力を入れているのだから、もう少しのデザインとお金をかけてほしいと個人的には思いました。

最大の美点は、音が予想していた以上に良いこと。前面部にある左右のスピーカはそれぞれ2W出力で、女性ヴォーカルなどの再現が素晴らしい。長時間聴いていても疲れず、聴きやすい。木製キャビネットが良い働きをしているのでしょう。筐体は大人でも少し重く感じますが、これが良い音の源泉になっていそうです。特にCD再生やiPhoneなどからブルートゥース経由で再生すると音の素直さが伝わってくるので、オーディオ機器としてはよく考えられている製品でしょう。

 

美しいスピーカ部分

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スピーカの前面の布張りが、実はこの製品最大の魅力といえるかもしれません。網目模様のデザインもレトロな雰囲気を出すように意識されていて、美しい。この角度から見ると、一段と良さがわかります。

 

CDもカセットも再生可能

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何でも再生してしまう最新の電蓄ですから、当然CDだっておまかせ。さらに、MP3まで再生してしまうのだから、時代の進化は恐ろしい…。

 

[SPEC]
【発売】inMusic Japan 【価格】オープンプライス 【実売価格】1万9000円 【Size】47(W)×38.1(D)×24.3(H)cm 【URL】http://ionaudio.jp/superior-lp/

 

【その他スペック】
【重量】約8.6kg 【備考】スピーカ出力:2W + 2W、周波数特性:60~20kHz、モータ:DCサーボモータ、ドライブシステム:ベルトドライブ、回転スピード:33 1/3、45,78回転、出力レベル:500mV@1kHz、インピーダンス:4Ω、カートリッジタイプ:セラミック・ステレオカートリッジ、対応CDファイルタイプ:AAC/M4A、AIFF/AIF、MP3、WAV、WMA、対応USBメモリファイルタイプ:MP3、WAV、WMA、録音ファイル:MP3:192kB/s、44.1kHz、電源:100V、50/60Hz、消費電力:20W

 

 

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私が紹介します!
古田 誠

元毎日新聞記者、愛称まこりん。今秋開局を目指すFMおおつ代表。



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