ポケットに入る小型ドローン4K動画で自撮りを楽しめ!|MacFan

プロダクト&リリース iなmono HARDWARE

DOBBY Standard

ポケットに入る小型ドローン4K動画で自撮りを楽しめ!

文●熊山 准

注目のハードウェアをピックアップ!「DOBBY Standard」

自撮り棒からドローンへ

趣味の山登り中に常々抱くのは「この雄大な尾根歩きを、後ろからドローンで撮影できないかなぁ」という妄想。何年か前に、離陸させると自動追尾&撮影してくれるドローン「リリー(Lily)」をクラウドファンディングで見かけました。「あれどうなったかな」と調べてみたら、そもそも重さが1.3キロで登山に向きませんし、日本のドローン規制に引っかかって人口集中エリアでは許可を得ないと飛ばすことができません。

もっと気軽に自撮りが楽しめるドローンはないものか…と思っていたときに発売されたのが、小型軽量ドローン「ドビー(Dobby)」です。

軽さ199グラムと、日本のみならず、米国のドローン規制までクリア。折りたたみ式の羽根を収納すれば、フットプリントはiPhone 7プラスより小さくなり、ポケットに入れて持ち歩けるほどコンパクトです。また、iPhoneアプリで操作できるので、自撮り棒よりもバリエーションに富んだ撮影が楽しめそう。早速入手し、さまざまなシチュエーションで楽しんでみました。

 

iPhone 7プラスよりも小さいボディ

厚さこそ勝るものの、面積はiPhone 7プラスよりも小さい極小ボディ。ジーンズのお尻のポケットに入れて持ち歩けるサイズ感です。

 

 

4K動画で自動追尾

結論を先に申し上げますと、ややカメラの画角が狭い気がするものの、ドローンとしての基本性能は文句なし。静止画は13万画素で、動画は4K/30fpsと今どきのニーズを十分クリアしています。

肝心なのは自撮り性能。アプリにはさまざまな撮影モードが用意されていますが、こと自撮りに関して有効なのは、自分の姿を登録するだけでドビーが追いかけてくる「自動追尾モード」と、顔を認識させて追いかけさせる「顔認識モード」でしょう。

自動追尾モードは内蔵カメラの角度を45度に傾け、ドビーとの距離を5メートル以上離してから自分の姿を認識させることで利用可能です。一方、顔認識モードは、カメラがデフォルト(0度)の状態で飛行中のドビーに自分の顔を認識させる必要があります。

いずれも慣れが必要ですが、そこは練習でどうにかなるとして、問題はバッテリの持ち。公称9分、実質5分強の寿命ゆえ、数秒のクリップをサクサク撮影しないとたちまちバッテリ切れを起こします。そこでおすすめなのが、予備バッテリの2~3個持ち。付属のチャージャはモバイルバッテリでも充電できるので、ややせわしないですが、自転車操業で乗り切れると思いますよ。

 

カメラはチルト可能

3段階で角度を変えられるカメラの画角は35ミリ相当とやや狭め。なお、底面にあるカメラは高度維持のために使われます。

 

専用の充電器でバッテリを充電

付属の充電器でバッテリを充電します。満充電までの時間は約2時間。連続運転は難しいので、予備のモバイルバッテリを複数個携帯することをおすすめします。

 

[SPEC]
【発売】ZEROTECH 【価格】5万4800円 【Size】135(W)×36.8(H)×67(D)mm(収納時) 【URL】http://robots.dmm.com/robot/dobby

 

【その他スペック】
【重量】199g 【備考】最大使用標高:3000m、画像センサ:1/3.06インチCMOS、有効解像度1300万、レンズ:FOV75°、28mm(35mm格式のフィルムに相当)、f/2.2、無限焦点、ビデオ解像度:4K@30fps、録画安定後1080p@30fps、保存形式:jpg/MP4(MPEG-4 AVC/H.264)

 

 

私が紹介します!
熊山 准

女子力高めの金髪おっさんライター。好きなものは山と旅とアート。kumayama.com